過去ログ - 真「ボクは雪歩の何になれるのか」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:41:52.71 ID:2tUqkwsno
それから簡単に自己紹介を済ませ、彼女はプロデューサーから色々と説明を受けた後、
ボクのレッスンの見学を見学していった。

彼女が帰ってから、ボクはプロデューサーに文句を言った。主に彼女の態度とかについて。
男に間違えられるのは今まで珍しくは無かったけど、彼女には殊更腹が立った。なんとなく。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:42:33.15 ID:2tUqkwsno

次のレッスンから、萩原さんは練習に参加し始めた。
基礎の練習は教わりつつ、ボクと一緒に。曲に合わせて踊ったり、歌ったりはまだしない。
ダンスは未経験、歌はカラオケ程度、ということだったらしいけど、何より基礎体力の無さが問題だった。
トレーナーさんの呆れ顔が印象的だった。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:44:30.67 ID:2tUqkwsno
萩原さんがレッスンに参加し始めて、三週間経った。
いつものレッスンをこなした後、二人で事務所のソファーでくつろいでいた。

「菊地さん、っていつもあれくらいできるの?」

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:45:10.50 ID:2tUqkwsno
「……お茶でも飲む?ボク、淹れるよ」

どんよりとした萩原さんの周りの空気に居心地が悪かった。
彼女は顔を上げた。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:45:39.07 ID:2tUqkwsno
「茶葉はこれ……急須どこに置いたかな」

「あ、これだね。ポットのお湯、空になってるから沸かさないと」

萩原さんは手慣れた様子でやかんに水を注ぎ、火にかけた。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:46:43.54 ID:2tUqkwsno
急須にお湯を注いでからすぐに湯呑に注がないこと。茶葉が開くまで待つ。
濃さが偏るので少しずつ注ぎまわすこと。一つ一つ、注意と説明を交えながら。

ボクのいつものお茶の注ぎ方を見たら、卒倒するんじゃないかってくらい丁寧だった。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:47:14.87 ID:2tUqkwsno
「熱いから気を付けて」

「わかってる」

ふーふーと息を吹きかける。淡い緑の水面に波紋が起きた。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:48:53.57 ID:2tUqkwsno
「味が何て言うか、濃すぎず薄すぎず……淹れ方も全然違ってたし」

「菊地さんはよくお茶淹れるの?」

「うん。暇なときは。でも、薄かったり濃かったりするんだよね。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:49:51.34 ID:2tUqkwsno
「あ、ご、ごめん。嫌だった……?」

「嫌とかじゃなくて……初めてちゃん付けで呼ばれたから、あはは」

「そっか、なら良かったぁ。じゃあ、真ちゃんも私のこと名前で呼んでね」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/16(水) 21:56:39.66 ID:2tUqkwsno
後は不思議と会話が続かなくて、お互いにお茶を飲み終わるとすぐ帰った。
帰り道、一人で真ちゃん、真ちゃんと雪歩の声を反芻して、また苦笑いをした。
次に雪歩の名前を頭の中でなぞると、その苦笑いは歪む。
可憐な名前だ。ボクとは違う。

以下略



16: ◆ueTY3VLB/s[sage]
2013/10/16(水) 21:59:20.71 ID:2tUqkwsno
今日はここまで。
遅筆だけどなるべく早く完結できるよう努力します。
プロデューサーは終始空気だと思います。
酉つけます。まこゆき。


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