過去ログ - とある少女の聖誕捧呈 (クリスマス・プレゼント)
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2013/12/22(日) 19:39:19.13 ID:HqZl913Bo
ここに来て少女にも、なんとなく読めて来た
少年が言わんとしている事を
そして、どういう意図を持って自分をお茶に誘ったのかを
「ただ、貰ったは良いけど、流石に男独りで洋菓子店に行くのも哀し過ぎるだろ?
以下略
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2013/12/22(日) 19:41:16.59 ID:HqZl913Bo
まぁ、この殿方に女性の機微を察する能力まで備わってしまったら、恋人の一人や二人
簡単に作ってしまわれるでしょうから、寧ろ、鈍感な方が良いのかも知れませんが
「いや、本当にごめんな…… 白井」
以下略
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2013/12/22(日) 19:41:51.16 ID:HqZl913Bo
「では、参りましょうか」
「……へ?」
「へ、では無く、何処ですの? そのお店の場所は」
以下略
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2013/12/22(日) 19:42:33.42 ID:HqZl913Bo
「……」
「……また随分とオッサレーな携帯で」
マジマジと少女の端末を見詰め、率直な感想を漏らす
以下略
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2013/12/22(日) 19:43:15.33 ID:HqZl913Bo
「そうそう、殿方」
その前に、少女が声を発した
「ん? どうかしたか?」
以下略
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2013/12/22(日) 19:43:46.23 ID:HqZl913Bo
流石にこの展開は予期してなかったのだろう
少女の顔と声に戸惑いの色が、有り有りと浮かんでいる
だが、それは手を繋いできた少年にも似た様な事が言えるらしい
以下略
37
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2013/12/22(日) 19:44:13.02 ID:HqZl913Bo
「で、ですが、殿方の後学の為にも、このままエスコートされて差し上げますの」
そう言って少女は少年の手をギュッと握り直す
尊大な台詞で押し隠そうとしているが、喜色と照れが垣間見える
以下略
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2013/12/22(日) 19:44:38.29 ID:HqZl913Bo
「珍しい外観ですのね」
目的地である洋菓子店、Salon de Sweets Momijiを一瞥し、少女は呟く
煉瓦造りのアンティーク調という、ここ学園都市では、そして、学舎の園でもあまり見られない店構えで
以下略
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2013/12/22(日) 19:45:07.95 ID:HqZl913Bo
二人とも分かってはいるのだ
流石に手を繋いだまま店内に入るわけにはいかないと、ここで手を離さなくてはいけないと
二人とも、動かず、無言で重なり合った手を見詰める
自らの手で魔法を解く、そんな事は誰だって嫌だろうから
以下略
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2013/12/22(日) 19:45:37.81 ID:HqZl913Bo
そんな少女らしくない、けれども少女の精一杯が詰まった言葉を前に
少年は
「は…… はははっ」
以下略
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[sage]
2013/12/22(日) 19:46:06.95 ID:HqZl913Bo
「なかなか趣きの有るお店ですのね」
案内された席に着き、そう少女はぽつりと零す
外観に違わず、シックなアンティーク調に纏められた内装
以下略
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