過去ログ - 真姫「とある夏の日の思い出」
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13: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:44:05.55 ID:BnZpgpRg0
何でもできる、賢いんだから。

そう言われ気分をよくしていた私の小ささを思い知るほどに、彼女はあらゆる分野においてたくさんの物事を知っていた。

年下にしか見えない背丈からは想像もできないことだ。
以下略



14: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:44:54.84 ID:BnZpgpRg0




「ねぇ、どうしてなまえおしえてくれないの?」
以下略



15: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:46:21.74 ID:BnZpgpRg0
「いい? 有名人の友達って嘘つく人もたくさんいるのよ?」

まるで諭すように私に語りかける。

「あんたは素直な子だから、嘘つきだと思われたくないの」
以下略



16: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:47:38.40 ID:BnZpgpRg0
「まあその頃には私のことなんか覚えてないでしょうけど」

私はそんな彼女の言葉を聞いて、本気でアイドルを目指しているのだとはっきり理解した。

それは少しおかしくて、それに彼女ならアイドルになれる気がした。
以下略



17: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:48:05.88 ID:BnZpgpRg0



どうして怪我をしたのか。

以下略



18: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:49:34.56 ID:BnZpgpRg0
「気になる?」

その言葉にはっとする。

彼女に気を遣わせてしまった。
以下略



19: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:51:13.69 ID:BnZpgpRg0
「じゃあ今から独り言を言うからあんたは聞かないでおいてよ」

彼女は淡白だった。

私はそういう人間を今まで見てきたことがない。
以下略



20: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:52:21.69 ID:BnZpgpRg0
「私はね、普通に学校に行こうとしてただけなのよ」

その懐かしむような語り口はいつもの飄々とした様子と少し違っていた。

「そしたらボール遊びをしてる小学生がいてね、楽しそうだなーなんて思いながらその近くを通り過ぎようとしたの」
以下略



21: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:52:54.11 ID:BnZpgpRg0

「それで私は気付いたら倒れてた。ボールを取りに行った男の子が少し遠くで転んで泣いてた」

その辺の記憶が曖昧なのよねー、なんておどけて付け足した彼女は痛々しかった。

以下略



22: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:53:20.78 ID:BnZpgpRg0
「ちょ、泣かないでよー」

この時の弱い私は、彼女が抱いたであろう様々な感情に耐えきれなかった。

堰が切れたように溢れた涙を止める方法を私は知らなかった。
以下略



23: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/14(火) 21:55:26.59 ID:BnZpgpRg0



「車には気をつけなさいよ」

以下略



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