6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 15:54:13.03 ID:M1p+iqog0
「え……加蓮!?」
特に親しい友人の登場に、凛が目に見えて狼狽する。
「引くわー」
7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 15:56:47.72 ID:M1p+iqog0
「プロデューサー、そろそろ」
「あぁ、もう時間だな」
加蓮がやってきたのは、何も凛をからかうためだけではなく、次の仕事の都合でもある。
デスクワークを適当にキリにして俺が立ち上がると、
8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 15:57:47.92 ID:M1p+iqog0
・ ・ ・
事務所から逃げ出した俺は加蓮を助手席に乗せて、今日の仕事場であるテレビ局まで車を走らせる。
「でも、ちょっと意外だったな」
9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 15:59:08.35 ID:M1p+iqog0
「……ずるいな。そう言われたら、それ以上突っ込めないよ」
「まぁ、こういう誤魔化し方だけは、ここ最近でうまくなったからな」
「誤魔化し方って自分で言うし」
加蓮の表情を盗み見ると、やや面白く無さそうに口を曲げて、窓の外へ視線を投げている。
10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 15:59:58.85 ID:M1p+iqog0
「まぁ、曲がりなりにもお前達のプロデューサーだからな」
「うん」
こんな視線を向けてくれるようになったのは、いつ頃からだったろうか。ふと昔を懐かしむ。最初に出会った時は……
11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:01:10.59 ID:M1p+iqog0
「なんだ、それは前にも謝ってもらったぞ。全然気にしてないし、今こうして立派にアイドルとして輝いてくれてるんだから」
「うん。だけどPさんといると、何となく思い出しちゃうことがあって」
俺にとっては悪くない思い出が、加蓮にとってはそうでもないらしい事は、知っていた。こうして謝られる事も今日が初めてではない。
12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:02:07.74 ID:M1p+iqog0
「そういう景色は、ある」
「……そう、だよね」
ただ、今の加蓮に単なる気休めは毒な気がしたから。
13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:03:32.33 ID:M1p+iqog0
「今ほど充実してなかっただろうとは思うけど、もっと意外な幸運を掴んでいたかもしれない。それは、誰にも分からないことだから」
「……うん」
「加蓮の悩みとは、少し性質が違うかもしれないけどな。でも、最初そういう態度でアイドルに向き合っていた加蓮だからこそ、見えている世界があるかもしれないだろ?」
一度、この世界に打ちのめされた俺だから、加蓮の焦りも分かる気がする。
14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:04:21.39 ID:M1p+iqog0
「ね、Pさん」
「ん?」
その沈黙を破ったのも、やはり加蓮だった。
15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:05:31.58 ID:M1p+iqog0
「違うけど、言葉にすると同じことってあるだろ?」
「どう違ったの?」
「……黙秘」
それを言葉にするのが気恥ずかしい、というのが半分。そもそもうまく言葉にできない、というのが半分。
16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:06:16.30 ID:M1p+iqog0
「……そりゃ、当然知ってる。実際に挨拶にも行ったんだからな」
「この間、凛が作ってもらうって話を聞いて奈緒と調べてみたんだけど」
加蓮は調べた時の事を思い出したか、やや口元を歪ませながら言う。
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