過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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127:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:28:39.14 ID:ygwalSWe0
『さァて、これが最後の戦闘だ。さっきはイイ線いってたぜェ、ミコトちゃン?』

ミサカミコトは、アクセラレータの言葉などまったく聞いていない。
ひたすら思考していた。
―――ここにきて、初めて原点に戻って。
以下略



128:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:29:22.21 ID:ygwalSWe0
今にも泣きそうな顔で、ミサカミコトは。半狂乱気味に叫ぶ。

二人が挟んで立っているレールの錆びた鈍い色が、今はやけにアクセラレータの勘に触った。

チッ、と小さく舌打ちをして、アクセラレータはまっすぐミサカミコトを見据える。
以下略



129:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:29:51.58 ID:ygwalSWe0
『な――によ、それ………じゃあなに、アンタはそのレベル6になるために私を何度も殺して―――
なら、私はなんなの?レールガンを128回殺すって、普通に考えて不可能じゃない!?
御坂美琴は一人しかいないのよ!?一回死んだら終わり――――』

終わって、いないではないか。それとも、御坂美琴は128人居るというのか?
以下略



130:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:30:30.45 ID:ygwalSWe0
『なによ……それ……ふざけないでよ…イカれてるわ、こんなの。
なんなのよ…私は、御坂美琴……そう、そうよ……外に出ればわかることだわ……
アンタを倒して、外に出て、真実を知ればいいんだ。
私に関しては、それで全てわかる』

以下略



131:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:30:58.78 ID:ygwalSWe0
ああ、そっか。やっぱりか。
わかっちゃった―――私も、レベル5だから。
もう聞くまでもない。紡がれる言葉を、遮って。
この人を、助けてあげよう。
この人は、ただ――――


132:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:32:11.86 ID:ygwalSWe0
『――――辛かったわね』

あァ?と、思わず間の抜けた声で返してしまうアクセラレータ。
何をいってるんだ、この女は?

以下略



133:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:32:48.41 ID:ygwalSWe0

―――アクセラレータは。
言葉を、失っていた。
こんな、年下の女子中学生に。
見透かされた胸の内。
以下略



134:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:33:14.84 ID:ygwalSWe0
ミサカミコトは、心を閉ざした生徒に優しく語りかける先生のように。言葉を紡いでいく。

『そもそもさ、持とうとして持った訳じゃないんでしょ、その力だって。

アクセラレータを発現する資質があって、研究者に目をつけられて、好き放題やられて第一位になって。
以下略



135:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:33:47.92 ID:ygwalSWe0
『うるせェっつってンのが!!!!!聞こえねェのか!!!!!!あァ!?』

――――ここが、限界だった。


136:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:34:16.02 ID:ygwalSWe0
そんなアクセラレータに臆すことなく。
ミサカミコトは、聖母のような笑みを浮かべて。

『大丈夫よ、アクセラレータ』

以下略



137:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:34:52.85 ID:ygwalSWe0
『どうして、こうなっちゃったんだろうね』

ミサカミコトは、哀しかった。目の前の優しい少年が、こんなことになってしまったことが。ただ、ひたすら哀しかった。

それを知ってか知らずか。アクセラレータには、振りきることしか出来ない。
以下略



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