過去ログ - 海未「誕生日に菊の花を貰ってしまいました」
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5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 00:39:06.18 ID:GSBZbNEV0
音はしたが、痛みはない。

ことりは恐る恐る眼を開けると、そこには一人の少女が立っていた。

一寸の白もない黒髪が、まずことりの視界に飛び込む。
以下略



6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 00:46:30.04 ID:GSBZbNEV0
記憶の世界へトリップしてしまっていたことり。

そんなことりを海未は心配して、何度か名前を呼んでいた。

「ことり? ことり?」
以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 00:52:45.03 ID:GSBZbNEV0
〔考えたんだけど、ことりちゃん〕

「んー……?」

結局海未に家まで送ってもらって、晩御飯を食べ終わったその日の夜。
以下略



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 00:59:56.08 ID:GSBZbNEV0
〔でもね、ことりちゃん〕

文面からでしか解らないが、きっと穂乃果はパソコンの前で真剣な表情になっている。
ことりは直感的にそう感じて、居住まいを整えた。

以下略



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 01:08:34.02 ID:GSBZbNEV0
スピカテリブル、という造語がある。

スピカ、とはおとめ座の事で、テリブル、とは恐怖の事だ。

恋をする 乙女が抱く 恐怖心 という日本語にでも訳せようか。
以下略



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 01:12:13.73 ID:GSBZbNEV0
「悩めば悩むほどどれもピンとこないなぁ……」

結局商店街を行ったり来たり。
かれこれ七往復もして、しかし何をあげればいいのかピンとこないまま一日が過ぎようとしていた。

以下略



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 01:18:02.43 ID:GSBZbNEV0
「えーと、確か……」

ことりはポケットからスマホを取り出すと、Siriを起動させる。

「花言葉!」
以下略



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 01:21:55.49 ID:GSBZbNEV0
おじいさんの方を見た筈だった。
なのに、ことりがいる場所は、ことりが見た場所は、商店街の外れに不自然に空いた空き地だった。

綺麗な花もなければ、レンガの家もない。当然、お爺さんも居なかった。

以下略



13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 01:27:02.22 ID:GSBZbNEV0
月が浮かんで、月が沈んで、太陽が昇って。

三月十五日土曜日。天候、快晴。

ことりは自宅で可愛い包装紙に包まれたプレゼントを眺めながら、緊張していた。
以下略



14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/15(土) 01:32:58.88 ID:GSBZbNEV0
園田家の剣道場は、いつも冷えた空気と厳粛な気配が漂っていて、海未は静かにその冷え込んだ空気を吸い込んだ。

いつもここに来ると、気持ちは静かになり集中力が増す。それを海未は心地よく感じていた。
雑念はない、後は無心に剣を振るうだけ。

以下略



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