1: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:31:49.16 ID:7dJgv5JR0
・少しだけえろあり
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:32:52.38 ID:7dJgv5JR0
 あの人のことが好き。どうしようもなく、好き。 
 どこが、と聞かれたら困ってしまう。だって、全部なんだから。 
  
 みく「……すき」 
  
3: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:33:51.63 ID:7dJgv5JR0
 P「どうした、みく?」 
  
 みく「な、なんでもないにゃ!」 
  
 ほら、気づかれそうになった。危ない危ない。でも、その危うさにみくは快感さえ覚えている。 
4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/25(火) 22:34:36.51 ID:No+9Yedgo
 五十嵐さんかな? 
5: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:35:12.08 ID:7dJgv5JR0
 ソファーに深く体を埋めて、ぼんやりと天井を見る。かたかたとキーボードの音。 
 ちひろさんが淡々と事務仕事を消化しているのだろう。 
  
 秒針の音も聞こえる。レッスンまではかなり時間があった。 
 でも、少しでも長くあの人の顔を見たくて、こんなに早く来てしまった。最近はいつもそう。 
6: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:36:38.89 ID:7dJgv5JR0
 ひやり。冷たい感触がした。もしや、と思う。 
 弾みをつけてソファーから体を起こした。 
  
 ちひろ「みくちゃん、どうしたの?」 
  
7: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:38:13.66 ID:7dJgv5JR0
 みく「……にゃ……ふ……」 
  
 唇を噛み、声を漏らさないように。分かっている。事務所のトイレでするなんて、とんだ発情猫だ。 
 こんなところ、ファンには絶対に見せられない。それに、こんなことを知られたら、あの人にも引かれてしまうだろう。 
 でも、ダメだ。みくの中の女が、指を動かし続けろと命じてくる。 
8: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:40:09.63 ID:7dJgv5JR0
 ちひろ「お帰りなさい。顔が赤いけれど、どうしたの?」 
  
 みく「にゃっ!? な、なんでもないにゃ〜♪」 
  
 あわてて取り繕う。笑顔がひきつっていたかもしれない。ちひろチャンは眉をひそめ、訝しげにみくを見ていた。 
9: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:42:38.06 ID:7dJgv5JR0
 みく「実は、にゃ」 
  
 そこで一呼吸置いて、心に溜めておいたあの人への想いを、一気にちひろチャンに吐き出していった。 
 どうしようもなくあの人のことが好きなこと。 
 みくの中の女が、みくに囁いてくること。 
10: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:44:44.73 ID:7dJgv5JR0
 みくがおちつくのを待って、ちひろチャンは優しく笑いかけてくれた。 
  
 ちひろ「みくちゃんは、本当にプロデューサーさんのことが好きなのね」 
  
 みく「すき、すきにゃ……。だから、だから迷惑になるとおもって――」 
11: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:46:25.70 ID:7dJgv5JR0
  
 ちひろ「あら、どうして断られると思っているんですか?」 
  
  
 ちひろチャンは笑顔で続ける。 
12: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:48:42.50 ID:7dJgv5JR0
 ――― 
 ―― 
 ― 
  
 レッスンはハードだ。 
13: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:52:49.95 ID:7dJgv5JR0
 P「みくは大丈夫ですか!?」 
  
 あわてた顔で、Pチャンは勢いよく入ってきた。 
 外は肌寒いというのに、額には玉のような汗がうかんでいる。よほど急いで来たらしい。 
  
14: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:55:04.31 ID:7dJgv5JR0
 その汗のにおいはみくにとって不快ではなかった。 
 むしろ心地よかった。マタタビに酔いしれる猫のように、Pチャンの香りに酔いしれている。 
  
 ぴっとりと、Pチャンにくっついた。そのほうがぬくもりと、匂いを感じられるからだ。 
 Pチャンの体がぴくりと動いた気がした。 
15: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:56:22.20 ID:7dJgv5JR0
 事務所に戻ると、事情を聞いていたのか心配そうにちひろチャンが近づいてきた。 
 大丈夫にゃ、それより……。 
 みくがそう切り出すと、ちひろチャンは訳知り顔でうなずく。 
  
 ちひろ「ちょーっと備品を買いに出かけてきますねっ! プロデューサーさん、少し留守をお願いします!」 
16: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:57:23.01 ID:7dJgv5JR0
  
 さあ告白しよう、と簡単に決めてしまっても、恥ずかしさでそう簡単には言えない。 
 いままで溜めて、我慢してきた想いならなおさらだ。 
 心臓が早鐘を打っている。口の中が乾く。 
  
17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/25(火) 22:58:38.09 ID:p+xsz5jTo
 ちくわ大明神 
18: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:58:41.13 ID:7dJgv5JR0
  
  
  
 みく「みくは、Pチャンのことが――」 
  
19: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 22:59:25.79 ID:7dJgv5JR0
 「最近みく、肌つやいいよねー。何してるの?」 
  
 「何してるというか、ナニしてるというか」 
  
 「え?」 
20: ◆ng2Oz8aFCM[saga]
2014/03/25(火) 23:01:14.47 ID:7dJgv5JR0
 改行とか読みにくくてごめんなさい 
 ありがとうございました 
  
 htmlだしてきます 
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/25(火) 23:04:32.51 ID:mqsl7WYko
 乙、しかし>>18と>>19の間が大量に抜けている気がする 
  
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