過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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5: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:06:37.15 ID:iWvh8kZB0

 家に帰ってお母さんの追求も上の空でかわし、足早に自室へと滑り込みます。ドアを閉め、鍵も閉め、セーラー服のままカバンごとベッドの中にダイブ。かけ布団の中で携帯電話の明りを頼りにぬいぐるみを引っ張り出しました。
 首根っこを掴んだそれは確かにぬいぐるみでした。大きさは三十センチに満たないくらい。肌触りは独特で、なめらかです。くたっとしていて喋る様子はありません。

 その状態のまま、待つこと暫し。二十秒たってもぬいぐるみは動かず喋らないので、私はついに耳鼻科の受診を決意しました。精神科はそのあとでいいでしょう。
以下略



6: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:14:37.64 ID:iWvh8kZB0

 いや、待ってください。これは確かに現実なのです。図らずとも私自身がさっき考えたように。とはいえ発言した言葉に責任は持たなくてはなりませんが、思っただけでは責任は発生しません。落ち着きましょう。

ムム「ボクの任務は参加者集めなんだ。で、きみに白羽の矢が立った」

以下略



7: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:15:28.96 ID:iWvh8kZB0

ムム「殺し合いっても包丁とかでやるわけじゃない。ま、そういう方法もできるけどね」

ムム「メインはきみたちの生き様だよ」

以下略



8: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:16:02.75 ID:iWvh8kZB0

 きっぱりと言いました。その瞬間、ぬいぐるみが邪悪な笑みを浮かべたのを、私は見逃しませんでした。
 このぬいぐるみ、先ほど確かに「白羽の矢が立った」と言いました。ということはつまり、あらかじめ私を狙い撃ちにしに来たのでしょう。当然私に関しての調査は済ませてあるはずです。
 だから、私がこのゲームに参加するのも、御見通しだったはず。

以下略



9: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:16:36.81 ID:iWvh8kZB0
――――――――――――――――――――――――

ムム「嘘、嘘か。嘘ね」

少女「恣意的に捻じ曲げられても困るので、付帯しておきます。『嘘を消す』の定義について」
以下略



10: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:17:15.56 ID:iWvh8kZB0

少女「九人を殺せばいいんですよね?」

 九人。多いのか少ないのか、いまいち実感しにくい人数です。私のクラスが三十四人で、その四分の一……そう考えると案外多いような気がしましたが、何も全員私が殺さなければいけないわけでもないのでした。
 最後の一人になればいいということは、畢竟、引きこもっていたほうが有利。でもきっとその考えには全員が思い至ります。すると誰も死なない……なんというジレンマでしょうか。
以下略



11: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:18:10.42 ID:iWvh8kZB0

 吐息がどす黒いぬいぐるみに言われたくはないです。けれど隠すほどのことでもないでしょう。
 そもそも、こいつら、絶対知ってる。またまたの茶番だ。
 悪趣味なクソめ。

以下略



12: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:18:51.64 ID:iWvh8kZB0

 赤いブルマと白いスニーカーが、蛍光灯の光に映えていました。
 時代錯誤すぎるそれを身に着けているのは一人の女の子。ポニーテール。体操服。羽織っているのは臙脂色のジャージ。胸元には大きく名前の刺繍。
 何を考えてるんでしょうか、今、時刻は日付変わりかけてるんですけど?

以下略



13: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:19:37.25 ID:iWvh8kZB0

 視界に白い運動靴が映りました。見上げれば、蛍光灯を背景に、体操服が影に覆われて私を見下ろしています。
 そうして、クラウチングスタートの体勢を取りました。

 逃げないと、早く、逃げないと!
以下略



14: ◆yufVJNsZ3s
2014/04/17(木) 22:20:15.05 ID:iWvh8kZB0

 とはいえあの速度を鑑みるに猶予はあってないようなもの。私は咄嗟に部屋から武器になるようなものを探して、壁材に紛れて落ちていた彫刻刀を手に取ります。

 ぶち壊した壁を再度突き抜けて、体操服が部屋へと飛び込んできました。彼女の体や顔には沢山傷ができています。壁に突っ込んだときのものなのでしょう。

以下略



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