過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
1- 20
62: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:39:22.59 ID:9NO0r5n60

後輩「都市伝説ですよ、都市伝説!」

腕章「都市伝説ゥ?」

以下略



63: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:40:48.44 ID:9NO0r5n60

 とあるビルとビルの隙間に存在するという『二つの太陽』。
 深夜に這い出るという『マンホールの住人』。
 全身を原色に彩った『鮮烈な彩人』。
 コンビニやファストフード店にやってくる『ゴリラのライダー』。
以下略



64: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:41:37.04 ID:9NO0r5n60
―――――――――――――――――――――――――――――

 そのまま直帰するため、鞄の類は全部持って、あたしたちは件の『進めない門』へと向かっていた。町はずれの屋敷。あたしも場所だけは知っている。確か、大きくて古い日本家屋があったはずだ。
 オカルト好きの間ではそこそこ有名なのに、どうしてさほど話題になっていないのか。それもまた怪しい。まるで何らかの力が働いているかのようじゃないか。
 例えば、宇宙人とか。
以下略



65: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:42:35.43 ID:9NO0r5n60

後輩「で、音がして、門が閉まりました。自動で。おかしいんですよ。風もなかったし、開くときはわたしが開けたのに」

腕章「もう一度試した?」

以下略



66: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:53:14.89 ID:9NO0r5n60

後輩「なんですかなんですか、水臭いなぁ! わたしたちの仲じゃないですか!」

 まぁ、いろいろとあるのよ。
 そう言おうとしたとき、あたしの視界を真緑が横切っていった。
以下略



67: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:53:50.44 ID:9NO0r5n60

後輩「ね、先輩、先輩? 先輩!」

 後輩があたしの手を引く。
 邪魔だ、やめろ。早くあんたはどっかに行け。お願いだから。巻き添えになるから。そんなの嫌だから。
以下略



68: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:54:48.76 ID:9NO0r5n60

 なんだ。なんだこれ。一体全体なにがどうなっている。
 車が突っ込んで来た――それはわかる。それにしたってタイミングがよすぎやしないか。絶妙に彩人を避けて、あたしだけを轢殺するこの角度。
 邪気眼と同じようなサイコキネシスか? けれどそれなら、ブレーキ音がするのは聊か理解に苦しむ。事実邪気眼が車をぶん投げたときはブレーキ音なんてしていなかったはずだ。

以下略



69: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 00:58:00.84 ID:9NO0r5n60

彩人「二位の私に勝てるかな!?」

 きんきん声で彩人は叫んだ。こちらの目を覗き込むように、その澄んだ瞳が見開かれている。
 同時に流れ込んでくる、こいつの全て。
以下略



70: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 01:03:13.48 ID:9NO0r5n60

 銃弾は逸れていった。彩人は流石に銃を見て分が悪いと判断したのか、迷いなく後ろへ逃げ出す。

腕章「逃がさない。逃げらんないわ」

以下略



71: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 01:03:46.45 ID:9NO0r5n60

 と、あたしはそこで、自分が門の内側にいることに気付いた。
 気づいてしまった。
 と言うべきだったかもしれないけれど。

以下略



235Res/273.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice