過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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(SSL)
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2014/09/14(日) 11:40:20.02 ID:64C6P8sn0
乙です。
126
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2014/09/15(月) 05:40:04.30 ID:E6QKXXWS0
あれ、一部抜け発見
>>121
に訂正
↓
以下略
127
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2014/09/15(月) 22:09:09.46 ID:E6QKXXWS0
投下
128
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2014/09/15(月) 22:10:34.34 ID:E6QKXXWS0
教師「お待たせしました」
一礼して部屋に入った教師の後に教頭が続く。教頭が少女の母親に頭を下げている間に教師はドアを閉めた。
応接室の中に向き直ると、教頭がふらふらとした足取りでソファのもとに向かっているところだった。
以下略
129
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2014/09/15(月) 22:12:59.39 ID:E6QKXXWS0
教師「既に教頭ら説明があったかもしれませんが、我々が今回お母様に手紙を差出しましたのは、文面にありましたとおり、お子様の家庭環境について少々お伺いしたい点があったからです。今日はお母様もその件で我々を訪いなさったのですよね?」
少女母「そうよ。あたしからあの子を引き剥がそうってんでしょ? あたしに問題ありとか何とか難癖つけて、あんたが勝手な妄想で……!」
教師「そこに関して、少し誤解があるようです」
以下略
130
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2014/09/15(月) 22:14:25.19 ID:E6QKXXWS0
副担任にはこちらから厳重に注意する、という台詞でこの件の幕引きを図ろうとした時、母親が憎々しげに頬を歪めた。
少女母「さっきから聞いてれば訳の分からないことをぐちぐちと……」
地を這うような低い声に背筋が凍った。そこに込められていたのは、教師が今まで向けられてきたものとは比べ物にならないほどの激烈な憎悪だった。
以下略
131
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2014/09/15(月) 22:15:13.55 ID:E6QKXXWS0
母親の反応は劇的だった。瞬間的に顔を真っ赤に紅潮させ、喚き声を上げながら椅子を蹴立てた。母親は即座にテーブルを蹴って教師に肉薄し、首元を女にあるまじき膂力で締め上げた。
教師はとっさに飛び退ろうとしたが、椅子に座ったままでは距離を置くこともままならない。次の瞬間には母親の顔は教師の目と鼻の先だった。教師の身体を椅子の背に強く押し付けるようにして、母親は身も世もなく絶叫した。
少女母「お前になにが分かる!? あの子の母親はあたしだけなんだ! あたし以外にはいない! あたしの気持ちがお前なんかに分かってたまるか! 他にどうできたっていうのよ、言ってみろ! 他に選択肢なんて……!」
以下略
132
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2014/09/15(月) 22:16:13.04 ID:E6QKXXWS0
教師は母親をはっきりと見返した。襟を締め上げる母親の指に手を添え、訊かなければならないことを質した。
教師「『他に選択肢がなかった』。本当はどうしたかったのですか?」
「キ、キミ!」と咎めるような声を出す教頭たちを無視して、教師は母親を見つめた。
以下略
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2014/09/15(月) 22:16:52.06 ID:E6QKXXWS0
この様子では、この女はきっと、自分を今にも押し潰そうとしている苦しみを、誰かに相談したりはしなかったのだろうと思う。
誰にも打ち明けられない悩み、切望する母親像への憧憬と無残な己のギャップ、それでも失いたくない家族という繋がり。
日増しに強まる孤独感と自責心が、いつかの時点で極限にまで達したのだ。しかし荒れ狂う悲嘆と絶望の矛先は決してあの少女に向かうことはない。徹底した不干渉が唯一、事態を均衡させたのだろう。
以下略
134
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2014/09/15(月) 22:17:30.18 ID:E6QKXXWS0
そうであるならば、母親が娘に向ける眼差しが尋常のものであるはずがない。彼女が万物の頂点に君臨する女王である以上、彼女を娘とする母娘関係が普遍的な形で現出するはずがないのだ。
この女は彼女の母親としてのみ特権的な地位を手にすることができたが、彼女の存在感は平凡な交流でよしとできるほど生易しいものではなかったはずだ。母親も必ず、傅き身を投げ出して彼女に尽くし、少しでも心を寄せてほしいという衝動に襲われたに相違ない。
そしてその欲望は、希求する母としてのあり方と共存することはない。
この女の心は決定的な亀裂を生じ、ふたつに引き裂かれてしまったのだろう。どちらかを選んで一方を捨てることも叶わず、両方を失うことは断じて許せない。
以下略
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2014/09/15(月) 22:18:08.95 ID:E6QKXXWS0
焦燥に突き動かされて反射的に口を開こうとした教師から、母親は突き飛ばすように手を離した。息を詰めた教師を指差して、女は甲高い声を上げた。
少女母「もういや! こんな無礼な男と話すことなんか何もないわ! 不愉快よ、あたしはこれで帰らせてもらうから、いいわよね!?」
教師が待て、というより先に、教頭が取りなすようなジェスチャーをした。
以下略
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