過去ログ - 艦娘「艦娘になった理由」
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17:1[sage]
2014/06/18(水) 21:28:01.02 ID:uFrkF4c+0
再開するよー
次はちょっと意外な娘の話


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/18(水) 21:30:09.94 ID:vCKtG7bho
おk


19:1[sage]
2014/06/18(水) 21:30:58.27 ID:uFrkF4c+0
艦娘(本当に子供だった頃、新しい自転車を買ってもらった翌日)

艦娘(早くも自転車を壊した。急な坂道をブレーキ無しで駆け下りて、速度を出しすぎて転倒したからだ)

艦娘(その頃から私はスピードの魔翌力に執り付かれていたのだろう)
以下略



20:1[sage]
2014/06/18(水) 21:32:38.09 ID:uFrkF4c+0
艦娘(見事に落とされたのは悔しくて、新しいエンジンを造りながら、別の企業の門戸を叩いた)

艦娘「どうでしょうか」

エンジン開発者「このエンジンは出来損ないだ。使えないよ」
以下略



21:1[sage]
2014/06/18(水) 21:34:28.72 ID:uFrkF4c+0
艦娘(今も時々思い出すが、その頃の私はエンジン開発が出来ない悔しいという思いと、規格にあわさせられて自由に出来ない辛いという思いに挟まれた)

艦娘(悔しい、辛い、という思いが渦巻いていた頃、ふと近くを通り過ぎる子供を見た)

艦娘(友達もいる、楽しそうな同年代の女の子。好きな事をして、楽しい事をして)
以下略



22:1[sage]
2014/06/18(水) 21:36:38.84 ID:uFrkF4c+0
艦娘(淡々と語る彼女に、どこか虚しさを感じた)

艦娘(艦娘として生まれても、役に立てなければ意味が無い。彼女はそう思っていた)

艦娘「………陸軍がどう言ったかは知らないけれど、海軍ではどういわれるかまだ解らないでしょ」
以下略



23:1[sage]
2014/06/18(水) 21:38:30.01 ID:uFrkF4c+0
収監から数日後

看守「あー。お前に面会が来てるぞー」

海軍の開発者「どうも」
以下略



24:1[sage]
2014/06/18(水) 21:40:29.22 ID:uFrkF4c+0
海軍工廠

先代島風「おっそーい! こんなタービンじゃおっそーいよ!」

艦娘「あの子は?」
以下略



25:1[sage]
2014/06/18(水) 21:42:23.18 ID:uFrkF4c+0
艦娘(ほぼ毎日のように彼女と喧嘩をしていた。理由は全部タービンの事で、だ)

艦娘(でも、どこか嬉しかった。私の作るものが、必要とされてる。そして、全力でぶつかりあうことが)

艦娘(とても嬉しかった。私も彼女も、速さを求めていたから。その速さを求めるという点では、一緒だった)
以下略



26:1[sage]
2014/06/18(水) 21:44:29.49 ID:uFrkF4c+0
艦娘(何時間もの時間が経った後、今度は入渠所が騒がしくなった。艦隊の帰投だった)

艦娘(そして、怒り心頭の駆逐艦娘が何人もやってきて、私を部屋から引きずり出した)

艦娘(最悪の事態が起こった事を悟った。冷却装置のパーツを忘れたタービンは、彼女にとって満足すぎる最高速度を出したまでは良かった)
以下略



27:1[sage]
2014/06/18(水) 21:46:07.66 ID:uFrkF4c+0
艦娘(だから、私は…)

艦娘「いいわ」

艦娘(涙を拭って。少しでも彼女に報いようと。少しでも彼女に近づくことを、決めた)
以下略



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