過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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2014/09/21(日) 17:36:21.87 ID:Z03kpI3k0
最終話投下します。少々お待ちを。
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2014/09/21(日) 17:56:45.32 ID:Z03kpI3k0
「……ああ。また先を越されたな、グリーン」
レッドは落ち着いている。レッドもまた、かつてグリーンと遊ぶときに待ち合わせていた時と同じような自然体で応える。
「ほう……ちょっと変わったか。まあ、それもそうだよな! こんなところまで来るんだから、変わってなきゃおかしい。まったく、待ちくたびれたぜ……あの時、トキワシティで受けた借りを返すこの日をよ……!!」
以下略
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2014/09/21(日) 18:03:23.78 ID:Z03kpI3k0
カントー地方を代表する2羽の巨鳥は、研鑽を積み逞しく成長した姿を誇示するようにスタジアムを旋回し、主の前で羽ばたきながら滞空した。
「借りを返させてもらうぜ」
グリーンの顔は笑っていたが、その声には屈辱を精算せんがための憤怒にも似た激情がつまっていたことを、レッドは敏感に察した。現れた2体は進化して姿が変わっているが、レッドが初めてグリーンに勝利した戦いと同じ組み合わせだった。
以下略
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2014/09/21(日) 18:12:46.29 ID:Z03kpI3k0
両者KOのため2体目は同時に出現させなければならない。レッドもグリーンも相手の手持ちの情報がないため、ここからは未知の戦闘になる。
レッドが選んだのはギャラドス。理由はある。ギャラドスは水と飛行の複合タイプ、弱点となる岩タイプと電気タイプの攻撃は、ガラガラの後だしによって回避できる。
対してグリーンが繰り出したのは緑色の外骨格に両手を刃と化した密林の暗殺虫、ストライク。
以下略
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2014/09/21(日) 18:19:19.28 ID:Z03kpI3k0
「しびれごな!」
そしてエリカから学んだ草ポケモン特有の戦術。例え弱点が多くても五分以上に戦える術がレッドとフシギバナにはある。
「みがわり!」
以下略
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2014/09/21(日) 18:27:28.95 ID:Z03kpI3k0
グリーンがボールを放る。モンスターボールが開くと共に爆炎の竜巻が巻き起こり、竜巻の中心から一対(つい)の翼が爆炎を薙ぎ払うように回転し、現れた龍は大きく羽を広げると同時に顎を開き雄叫びを上げた。
その姿が現れた瞬間、ワタル等グリーンの実力を知る一部の者達が戦慄した。
控室で戦況を見守るワタルはグリーンが見せてきた実力を思い返す。
以下略
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2014/09/21(日) 18:34:22.95 ID:Z03kpI3k0
(……まだだ!)
レッドの闘志は尽きていない。しかし、ため息に変わった会場の雰囲気をレッドは察していた。
「……行け、ガラガラ!」
以下略
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2014/09/21(日) 18:37:39.70 ID:Z03kpI3k0
フシギバナはリザードンへ向き直ると、雄叫びを上げた。まるで勝利を諦めたレッドを奮い立たせるように。
いや、間違いなくそのための雄叫びだった。レッドはそう確信しながらも、体の中の炎が燃え上がらない。
(フシギバナ……。いいんだ。お前たちはよくやってくれた。かつて泣き虫だった俺にとって、身に不相応のたくさんの栄光と絆をもたらしてくれた。俺はもうこれ以上、なにもいらな)
以下略
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2014/09/21(日) 18:42:52.94 ID:Z03kpI3k0
レッドの表情の変化。それに気づいた多くのレッドを応援する人々。
「レッド、降参するなら待ってやるぜ!」
リザードンをフシギバナへ向かわせながらグリーンが叫ぶ。だがレッドは帽子のつばを指で弾いて跳ね上げ、言葉に闘志を込めて放った。
以下略
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2014/09/21(日) 18:51:50.70 ID:Z03kpI3k0
しかしレッドとフシギバナの瞳に一点の曇りなし。かえんほうしゃがフシギバナの身代わりを燃やし尽くすと同時に、炎を避ける曲線を描いたはっぱカッターがリザードンに直撃した。
リザードンは倒れない。フシギバナを守る壁はもうなにもない。
「終わりだ、レッド! 火炎放射!」
以下略
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