過去ログ - 葛葉ライドウ対地獄少女
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38:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:32:44.21 ID:4btJ32Bz0
ライドウは、晴海町の洋館の前に立っていた。郵便受けには鶉橋和久と書かれている。

すでにあたりは夕焼けに包まれている。
玄関先には赤い背の蜘蛛が巣を張っていたが、それを除けば建物も庭も十分な手入れがなされており、家主の几帳面さがうかがわれた。

以下略



39:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:33:36.38 ID:4btJ32Bz0
ライドウはゴウトの視線を受け、静かに頷く。
鶉橋は降参とばかりに右手を挙げて口を開いた。

鶉橋「噂に名高い十四代目葛葉ライドウ。
元々悪魔召喚士の才能にも恵まれず引退した身の私では戦う前から勝負は決まっているだろうね」
以下略



40:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:34:12.27 ID:4btJ32Bz0
翌日、ライドウは探偵事務所で鳴海と今後の方針を話し合っていた。
骨女には昨日のうちに鶉橋が広告主であったこと、その住所を伝えてある。

鳴海「鶉橋の出した偽地獄通信には地獄少女一味も迷惑しているんだろう?
しかもライドウが手こずる鶉橋の能力は地獄の力によるものだ。
以下略



41:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:36:15.80 ID:4btJ32Bz0
ライドウは再びミルクホールを訪ねていた。

マスター「地獄の力ですか?
申し訳ありませんが、耳にしたことはありませんね。
葛葉様のお力になれなくて申し訳ありません」
以下略



42:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:37:17.76 ID:4btJ32Bz0
涙すら流す喪服の女の目の前、カウンターの上に上ったゴウトは女の手帳に描かれた文様を右前脚で示す。

ゴウト「うぬも知っていると思うが、この文様が胸元に浮かんだ人間は[ピーーー]ば必ず地獄に落ちるらしい。
そしてこれはうぬにはまだ伝えていない情報だが、鶉橋は我らの追っている事件の真犯人であったため、我らと地獄少女一味が追っているところなのだ。
奴が大人しく偽地獄通信を止めれば仕置きで済ませるつもりだが、奴の様子からしておそらくそうはなるまい。
以下略



43:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:38:59.14 ID:4btJ32Bz0
ゴウト「いつから鳴海探偵事務所は悪魔の巣窟になったのだ?」

ゴウトが呟いたのは銀楼閣の入り口をくぐった時である。
以前から時折、鳴海とライドウに交じり仲魔が賭マージャンに興じているため、超力兵団の事件の頃から悪魔の巣窟となっていたような気もするが、ゴウトの言いたいのはそういうことではなかろう。

以下略



44:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:39:37.51 ID:4btJ32Bz0
骨女「普段は、赤い糸が解かれると私たちはお嬢の家……異世界にあるんだけど、そこから直接標的の居場所に空間転移して、標的を異界に引きずり込むんだ。
で、ちょいとばかり怖い目に合って反省してもらってからお嬢が地獄に流すって手はずになってるんだけどね」

ゴウト「ふむ、桜田山で鉄塔の中から悲鳴が続いていたのはその『怖い目』の仕業か……
ちょいとばかりといった次元の悲鳴ではなかった気もするが」
以下略



45:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:41:01.76 ID:4btJ32Bz0
最終章 地獄の死闘


その日の夕刻、ライドウはゴウトと二人で鶉橋の屋敷の呼び鈴を鳴らしていた。

以下略



46:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:42:47.85 ID:4btJ32Bz0
ゴウト「終わったようだな。
何ともあっけなかったが、これもうぬの策が上出来であったことの証明であろう。
素直にほめてやる」

ライドウは照れ臭そうに帽子の鍔に触れ目を伏せた。
以下略



47:山梨最高 ◆31XYrFalkuo5[sage]
2014/09/27(土) 23:43:57.11 ID:4btJ32Bz0
ミシャグジさまに案内され無人の屋敷を進む。
書斎の隠し扉から階段を下り、勝手に借りた燭台を頼りにたどり着いたのは、薄暗く殺風景な八畳間程度の部屋であった。
案内を終えたミシャグジさまは管へ帰った。

電灯が設置されていたので点けてようやく室内を観察できるようになった。
以下略



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