1: ◆J9pjHtW.ylNB[saga]
2014/10/25(土) 21:13:56.47 ID:Hlak1yFAO
金木犀の強い香りがようやく静まる頃
肌に染みる冷たい風が吹き始める、そんな季節
小学生くらいの子供達が風船を奪い合って僕らの高校のフェンスの外を走り回っている
眺めていると女の子がうっかり風船から手を離した
ヘリウムの風船は気圧に押され空へと舞い上がり
僕の傍らにいたはずの小さな君は
三・五メートルのフェンスの上に立ち、その風船を捕まえていた――
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2: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:16:56.87 ID:Hlak1yFAO
――朝――
3: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:19:05.84 ID:Hlak1yFAO
男「眠い……」
どうせ何も有るわけはない
4: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:21:26.06 ID:Hlak1yFAO
しかし可愛い
大きな瞳に白い肌、サラサラの銀髪を片方束ねている
5: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:24:02.17 ID:Hlak1yFAO
不思議ちゃんと言う奴だろうか
少女の話を聞いていて、女は突然笑い出した
6: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:26:05.60 ID:Hlak1yFAO
いや、まだ終わりではなかった
女「ほら、行くよ、男、少女ちゃんも」
7: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:28:07.59 ID:Hlak1yFAO
何を思ったか、少女はいきなり不良の手を握る
少女「私は生物学にそこそこ詳しいつもりだが、これは折れていない」
8: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:30:04.89 ID:Hlak1yFAO
女「?」
女「少女ちゃんってたまに不思議な事言うよね」
少女「?」
9: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:31:48.80 ID:Hlak1yFAO
そんなハズがない
自分のような万年遅刻ぎりぎりのチビな駄目男が、妖精のような彼女と付き合って良いはずがないんだ
いや、彼女が来てから遅刻は無くなったけど……
10: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2014/10/25(土) 21:33:36.43 ID:Hlak1yFAO
ある日の放課後、彼女と僕たちはカラオケに出掛けた
女が彼女にCDやプレイヤーを貸して聞かせていたらしい
彼女は渋々ではあったが、参加
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