過去ログ - 叢雲「私たち、何のために・・・」 提督「・・・それが俺たちさ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/11/01(土) 19:09:32.46 ID:o2DqogLw0
途中で艦これや他のゲームやってちまちま時間のあるときに書きながら三連休で完結か、一区切りできればいいな。と思っとります。
前作は摩耶「…くそがっ!」提督「…恨んでくれても構わんよ」
話しの続きとかでは無いのと、SS素人なので期待はしないで下さい。
SSWiki :
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2014/11/01(土) 19:15:25.87 ID:o2DqogLw0
「は?広報任務?」
「そうだ、上からの命令でな、戦力が十分補充できるまで俺たちは広報任務を主軸とする事になった」
普段の彼女らしく無い素っ頓狂な声をあげた叢雲に出来るだけ落ち着いて答える。正直俺だって変な声をあげたいのだ。
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2014/11/01(土) 19:22:47.22 ID:o2DqogLw0
そんな中、深海凄艦を研究した日本で艦娘の開発に成功。
人間とほぼ同サイズで、かつての戦艦に匹敵する戦闘力を持つ深海凄艦。それにサイズ・戦闘力双方で互角に戦える艦娘は対深海凄艦の主力として大量建造を行う方針となった。
が、ここで問題が生まれた。日本には深海凄艦よりも先に対応しなければならない敵がいたのである。
艦娘はそれぞれ第二次大戦当時の軍艦を模した装備がつけられ、名前も同じ物がつけられた。
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2014/11/01(土) 19:31:28.30 ID:o2DqogLw0
「それゆえに政府は艦娘の周知や広報を重視する事に決めたんだ、俺たちには向いている任務だろ?」
「まぁ、それはそうだけど・・・」
瑞鳳が顔をしかめる。この鎮守府、三人しか居ないが…その中でも、一番温厚そうに見えて一番根は熱かったりする。多分広報と聞いて一番不満を感じるのは彼女だ。
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2014/11/01(土) 19:40:04.66 ID:o2DqogLw0
「それで?広報っつったってアタシらは何をするんだ?どこぞのアイドルの真似なんてアタシは嫌だからな?」
「オレだって君らにそんな事をさせようとは思わん、でかいイベントだと…今度の海自の観艦式に艦娘も特別参加する事が予定されているな。」
「観艦式か、そりゃあいいな!」
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2014/11/01(土) 22:43:36.33 ID:o2DqogLw0
「広報任務の第一回が決まったぞ。有る意味我々の始めての実戦任務とも言える。皆、気合を入れて望むように!」
「広報任務ねぇ…何をやるの?自衛隊みたいに訓練展示とか?」
「まさか、そんなもの数日で準備できるわけ無いだろう?近所の公園のゴミ拾いだ。」
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2014/11/01(土) 23:10:17.70 ID:o2DqogLw0
「じゃあ、皆手分けしてゴミを拾ってビニール袋に入れてくれ」
「ねぇ、何であんたは作業着なのに私たちは普段の制服なのよ、汚れちゃうじゃない。」
「あくまで俺たち那覇鎮守府の艦娘がやってるって事をアピールする必要があるんだよ。それと今日は近所のボランティア団体の方々と共同で作業をするから、失礼の内容にな」
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2014/11/02(日) 00:40:36.34 ID:FSBllmaf0
広報任務を始めてから一月ほどたった。
その間やった事と言えばゴミ拾い等のボランティア活動や、近隣の自衛隊基地のイベントへの参加等。
むしろ仕事で海に居るより陸で仕事をしている頻度の方が高いぐらいだ。
艦娘の知名度も上がってきたのか、オフで商店街に言った瑞鳳が握手を求めれて困った。何て話しもちらほら出てきた。
「ていとくぅ〜助けてよぉ・・・」と電話が来て慌てて叢雲と向かったら商店街の皆に持ちきれない程のおまけを渡されて動けなかった。
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2014/11/02(日) 10:00:23.08 ID:FSBllmaf0
「お前ら静かにしろよー、今まで社会科では現在の社会について授業してきたが、今回は最近話題になっている深海凄艦と艦娘についての授業を実際の艦娘とそれを指揮する提督の方に行ってもらう。試験にはでないが今社会で活躍している人の話を直接聞く機会だ、しっかり聞けよー」
「今紹介された那覇鎮守府の提督だ。よろしく頼む」
教師に紹介されて教壇に上がる。俺を見つめる30人の顔。
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2014/11/02(日) 16:23:20.25 ID:FSBllmaf0
「艦娘って人間じゃ無いんだ・・・」「じゃあロボット?」「昔の船の意思を継ぐ…幽霊?」
生徒達の反応は様々だ。無理も無い。ニュース南下を積極的に見る奴なんて少ないだろう年代の人間に艦娘の話をいきなりしたって、理解できるとは考えにくい。
「やっぱり混乱してるな、私も始めて指揮を取るよう命じられたときはそうだった。こんな理解できない連中の指揮をとり纏め上げる事なんて出来るのか?ってな。だから実際に見てもらった方が速いと考え、艦娘をここに呼んでいる。入ってきてくれ」
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2014/11/02(日) 17:46:31.50 ID:FSBllmaf0
教室がざわめく。まぁ、そうなるな。
教室のドアを開き、摩耶を戦闘に鎮守府の艦娘が入ってくるとそのざわめきは更に大きくなった。
「やべぇ、可愛い…」「軍艦の女の子って言うから雌ゴリラみたいなのが来るかと…」「俺あの娘好みなんだけど…」「踏んで欲しい・・・」
とくに男子生徒の反応は貧著だ、中学生と言えば多分、性欲が極端に強くなるころだ、そこに女の子が来ればこうもなるだろう。
実際提督としての身内贔屓もあるだろうが、実際内の鎮守府の艦娘は可愛い。他の鎮守府の艦娘よりもだ。
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2014/11/03(月) 10:38:58.93 ID:iATp4sHh0
「重巡洋艦、摩耶だ」「軽空母、瑞鳳です」「駆逐艦、叢雲よ」
「この三人が那覇鎮守府に所属している艦娘だ、本鎮守府は対深海凄艦の最前線とは言えないため、この三人しかいないが、皆精鋭だ。」
生徒の一人が手を上げる
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2014/11/03(月) 11:04:08.52 ID:iATp4sHh0
「駆逐って言うから、エレン見たいなの想像したんだけど」
「俺はエレンと言うとプリキュアしか想像できない」
「!?」
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2014/11/03(月) 19:36:07.62 ID:iATp4sHh0
「現在、世界を取り巻く深海凄艦の脅威は諸君ら国民の生活に直接、大きな影響を与えていると言うわけでは無い。しかし、そこまで影響を与えないように活動している我々各鎮守府や、艦娘について、少しでも理解していただけたなら幸いだと思う」
授業時間が終わり、閉めの挨拶に入った。
そう言えば学校での発表以来、こうやって多数に話すことなんてなかった。艦娘は三人だし、俺以外の人間は業者の方たちで直接話すのは数人しか居ない。
艦娘も精神年齢の近い人間と触れ合う機会、というのはなかなか無い。こちらにとってもいい経験になったと思う。
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2014/11/03(月) 20:29:33.53 ID:iATp4sHh0
「はい、えぇ、了解しました。」
『いや、提督さん、申し訳無い…私としては生徒達に社会情勢を知っていただくいい機会だと思ったのですが…』
「いえ、気持ちはこちらも同じです。ですが今は仕方ないでしょう。それでは失礼します」
溜め息をつきながら受話器を置く。基本的な問い合わせ先は海自沖縄基地隊としていてよかった。その基地隊はいま地獄かも知れ無いが・・・
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[sage]
2014/11/03(月) 21:38:54.80 ID:IBhxQUNn0
瑞鳳の努力を無駄にするなんて鬼!悪魔!ち
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[sage]
2014/11/03(月) 21:50:26.92 ID:c+hJDciEo
ひろい心で大目に見ようよ、そう言わずに
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2014/11/03(月) 22:09:55.13 ID:iATp4sHh0
食堂に瑞鳳を連れて行くと皆が食い入るようにテレビを見ていた。
『先日、沖縄県の中学校で海上自衛隊所属の士官と艦娘を講師とした授業が行われ、大きな反響を呼んでいます。』
ニュース番組のレポーターが俺達が授業を行った中学校の前でマイクを持って話していた。
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2014/11/03(月) 22:21:05.51 ID:iATp4sHh0
「なに、これ…?」
「アタシ達がやった事、問題になったようね。生徒や先生たちには喜んでもらえたと思うんだけど」
叢雲がむすっとした顔でテレビを見ながら答えた。あまり笑顔を見せない彼女だが、今日はいっそう顔が険しく見えた。
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2014/11/03(月) 22:27:37.45 ID:iATp4sHh0
『昨日PTA会長や市民団体の団長が校長と対談し「日本も批准しているジュネーブ条約では15歳未満の徴兵は禁じられている。自衛隊のアピールは条約違反では無いか」』
『「艦娘と言う兵器を子供と触れ合わせる事に違和感を感じないのか」「もし艦娘が学校で発砲したらどうなるのか配慮が足りなかったのでは無いか」という質問がされました』
『校長は、校長は「入隊を勧める内容はなかったと報告を受けているし、授業前に私も艦娘と直接話し、兵器である以前に人としての意思を持つ存在だと判断した。武装についても事前に弾薬を抜くなどの措置を講じており、授業内容に問題はなかったと考えている。」と回答しました』
『しかし「反論が多い事は承知しており、今後の教育計画をよりよい物にしていくための参考にする。」と話しております。』
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(SSL)
2014/11/03(月) 22:55:02.74 ID:iATp4sHh0
「提督、さっき言ってた中止って、これ?」
「そうだ、批判が大きい状況で続けても悪影響でな。今も沖縄基地隊には苦情の電話が入っているらしい。」
『日本の平和教育上やってはいけないことですよ、これは。兵器と子供を話し合わせるなんて、とんでもない。』
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