過去ログ - ハルヒ「BLって素晴らしいわね」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:03:46.66 ID:tgtZELLQO
 これは夢だ。
 しかもとびっきりの悪夢。

 こんな夢を見るなんて俺は相当酷い精神状態なのにちがいない。
 それもこれもハルヒの奴が振りまく積もり積もった気苦労の所為だ。早く目を覚ませと念じる一方で、ずきずきと響く後頭部の痛みがこれが紛れも無い現実であることを俺に突きつけてくる。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:04:31.86 ID:tgtZELLQO
 わずかに骨筋の浮き出た綺麗な手が、首許に触れる。
 その掌から熱を伝えるように皮膚の上をたどる。ゆっくりだ。そうされると、こすれ合った部分がじわりと疼くような感じがして何だか嫌だった。ただ撫でられているだけなのに。というか、男に撫でられてもちっとも嬉しくない。
 長い指が絡みつくようにしてネクタイの結び目を緩める。

 「古泉…」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:05:19.21 ID:tgtZELLQO
 完全に極められた激痛にあっけなくギブアップを訴えると、変態全開な台詞と同時に腕が離された。解放されてもなお握られた箇所がずきずきと痛みの余韻を引きずる。
 もしかしなくてもお前サディストだろ。
 そうかもとからSっぽいとは思っていたがやっぱSか。
 心の中で毒づいている間にベルトが外され、寛げられたズボンの隙間から手のひらが忍び込んでくる。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:06:07.88 ID:tgtZELLQO
「!!…ふぁ…ッ、…」

 古泉の口だ、と理解した瞬間跳ね起きた。跳ね起きたつもりだったが身体に力が入らず肩がわずかに浮いただけだった。あまりの刺激に目の前がチカチカする。

 「や、だ…!!やめ…ッ、こいず…、」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:07:43.86 ID:tgtZELLQO
「何泣いてるんですか」

 阿呆か誰が泣くかと言いかけて、目の淵からぽたりと水が粒状になって零れたことで否定できなくなった。

 この歳で人前で泣くなんて。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:08:18.66 ID:tgtZELLQO
 「ぅ…、な、何…して……?」
 「ここでも感じますよ」

 答えになってない。
 長い指が躊躇することなくぐっと奥まで侵入してくる。痛みと呼べるほどの痛みはないが、気持ちが悪いことに変わりはない。腰を捩るようにして何とか逃れようと計ると、下手に動くと中が傷つきますよと恐ろしいことを平然と言われて硬直した。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:08:49.06 ID:tgtZELLQO
 内臓を直接いたぶられる嫌悪感と、拡げられ擦れる粘膜のひりつくような痛みと、身体の奥の奥から湧き上がる抗えない快楽がない交ぜになって脳髄を焼く。処理しきれない膨大な感覚の波に、俺は古泉の腕に爪を立てることで耐えた。
 空気をはらんだ水音が響く。おかしくなりそうだ。
 止めてくれ抜いてくれ頼むからとうわ言のように懇願し続けると、散々そこを弄ったあとずるりと指が抜け出ていく。その感覚がまた気持ち悪くて呻いた。

 妙な圧迫感がなくなってほっと息をつく間もなく、今度は両足が抱え上げられる。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:09:55.66 ID:tgtZELLQO
 「呼吸を止めないでください。…逆に辛いですよ」

 辛いのがお好きならどうぞご自由に、などと囁きながら古泉の指が歯を食いしばって耐えていた俺の唇を割ってくる。畜生。咬みついてやりたい。
 痛みのあまり引き攣るように空気を拒否する肺に、いびつに酸素を送り込む。古泉の言いなりになるのは業腹だが、この激痛の嵐から逃れられるなら何でも良かった。息をするとそれに合わせてわずかに内壁が緩むのか、しないよりはまだましだ。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:28:25.37 ID:QGKEYDT0O
「や、いや、だ…ッひ、ぁ、…もう、イ…く、いく…!!」

 限界を訴えて古泉の背中のシャツを掴む。
 呻くような声と、古泉の吐息が耳にかかった。

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/24(月) 03:29:03.89 ID:QGKEYDT0O
 などと言うフロイト先生も以下略な夢を見たというオチをつけたいところではあるのだが、非常に残念ながらこれは現実であり話もまだ続く。




以下略



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