1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:37:38.21 ID:incPBixuo
以前中断したSSを再開します。SSと言っても地の分&固有名詞設定ありなので、苦手
な方は回避してください。
あと、前作はプロットを広げすぎたので、二作に分けて投下しようと思います。具体的に
は犯罪性の強い「女帝」関係は、次のSSに譲り、今回はナオトとナオ、明日香の関係に
フォーカスする予定です。
かけもちなので後進速度は非常に遅くなると思うし、最初の方は前のSSとほとんど同じ
内容の再投下になるので、前作をご覧になった方にはまとめ読みをお勧めします。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:40:17.35 ID:incPBixuo
第一部
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:42:02.06 ID:incPBixuo
僕はコーヒーを飲み干すとカップを流しに片付けてから登校の準備にかかった。顔を洗
って歯を磨き制服に身を通してもまだ家族が起きてくる様子はなかった。着替えるのとカ
バンを取るために一度自分の部屋に戻る途中で妹の部屋をちらっと眺めたけど、妹は相変
わらずだらしなくでもしどけない格好で自分の体を晒しながら寝息をたてていた。
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:43:51.45 ID:incPBixuo
「いいんですか?」
「うん」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:46:12.90 ID:incPBixuo
でもそれは考えても仕方のないことだった。
「何でそんなに暗い顔してんだよ」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:49:03.81 ID:incPBixuo
きっと妹は前から知っていたのではないか。僕と妹が本当の兄妹ではないことを。
普通に考えれば両親が再婚した時、妹は僕以上に幼かったのだから彼女が真実を覚えて
いることは考えづらういけど、きっと親戚か誰かに聞いていたに違いない。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:50:04.08 ID:incPBixuo
僕はもう何も言わないことにした。むしろ早く家の中に入ってしまいたいけど玄関前に
立ちはだかる妹をどかそうとすれば彼女の体に触れざるを得ない。
僕に自分の体を触れられた妹がどういう行動を取るのかは、これまでの苦い経験でよく
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:50:44.34 ID:incPBixuo
昨日に続いて今朝も早朝に目を覚ませてしまった。重苦しい気分で目を覚ました僕は傍
らで抱きついて寝入っている妹を見てぎょっとした。
何だ、これは。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:53:22.27 ID:incPBixuo
「どういたしまして」
僕も頭を下げた。高校生の男と多分中学生の少女が向かい合って頭を下げあっている光
景は傍から見たらずいぶんと滑稽な様子に見えたに違いない。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/26(水) 23:54:58.79 ID:incPBixuo
今の状況は志村さんの時よりもっと頼りない。額面どおりに受け取れば礼儀正しい女の
子が傘に入れてもらったお礼を改めてしたくて僕を待っていただけのことじゃないか。
そう考えようと必死になった僕だけど、一度胸の中に湧き上がった期待はなかなか理性
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