12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/03(水) 01:05:00.10 ID:dm2TomSio
「あ、あの、舞園さん。もしかして僕の事、覚えてくれてたの……?」
気になって仕方がなく、内心期待をしながらそう尋ねる。すると舞園さんは『うんっ!』と、飛び切りの笑顔で頷いてくれた。
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2014/12/03(水) 01:32:05.10 ID:dm2TomSio
「それにしても、まさかこんな所で苗木君と再会出来るなんて、思ってもいませんでした! あの……ここにいるって事は、苗木君も新入生の一人なんですよね?」
「うん。と言っても、僕が入学出来たのはただの運なんだけどね……」
「運……?」
「えっと……『超高校級の幸運』って言って、全国にいる普通の学生の中から、抽選で一人だけ選ばれる枠があるみたいなんだ。それに僕が選ばれて……っと、これが入学通知なんだけど」
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2014/12/03(水) 01:47:46.95 ID:dm2TomSio
「あ、ありがとう。舞園さんにそこまで言ってもらえるなんて光栄だよ」
「ふふ、私の方こそありがとう御座います。苗木君がいてくれて本当に心強いです」
舞園さんは心底嬉しそうに、僕へと笑いかけてくれる。この笑顔が自分の力で起こせてるんだと思うと、たまらなく嬉しい。
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2014/12/03(水) 01:50:26.40 ID:dm2TomSio
キリがいいのでここまでにしておきます
大分読み易くなったとは思うけどどうも時間がかかる……そして慣れない
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2014/12/03(水) 22:31:19.28 ID:dm2TomSio
「それにしても、本当にすごかったですね。まさか敷地内にショッピングセンターまであるなんて、思ってもいませんでした」
「政府公認の施設、って言うだけあるよね……感動せずにはいられなかったよ」
希望ヶ峰学園の南地区に建てられてある、全生徒が利用する大規模な寄宿舎。僕はその建物内を自分の部屋に向かって、舞園さんと肩を並べて歩いていた。
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2014/12/03(水) 22:32:51.21 ID:dm2TomSio
「っと、ここだね」
やがて一つの部屋の前に辿り着き、一緒に足を止める。ドアには『苗木 誠』と書かれたネームプレートが飾られていて、すぐ側の壁には来客用に備えつけられたインターホン。
ここが、これから僕が日常生活を送る場所になるんだ。初めての寄宿舎生活……実家とは色々勝手が違うけど、早めに馴染めるといいな。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/03(水) 22:34:23.69 ID:dm2TomSio
「わあ……広いですね!」
部屋の中央で立ち止まり、中を見渡しながら嘆声を漏らす舞園さん。隣に立つ僕も同じように、ただただ感心するしかなかった。
――寄宿舎の部屋の中は、一人用だとはとても思えない程の広さを有していた。実家の部屋の二倍はある気が……いや、下手したらそれ以上かもしれない。
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2014/12/03(水) 22:37:11.47 ID:dm2TomSio
そんな風に内心ほわほわと気分を浮き立たせながら、僕達は次に作業机の方へと移動した。
つやつやした表面を撫でてみると、触り心地の良さが掌に伝わる。
「ベッドもそうですけど、この机も大きいですよね。一人用だとは思えません」
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2014/12/03(水) 22:39:56.84 ID:dm2TomSio
だけど見るだけで何かを言い出す訳でもなく、僕達はすぐ近くにある収納棚の方へと足を進ませた。
とは言え棚自体にこれといった特徴はなく、僕達の関心は自然と上に乗せられている制服などに向けられる。
「これが希望ヶ峰学園の制服だね。ブレザーなんだ」
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2014/12/03(水) 22:41:52.73 ID:dm2TomSio
とまあ、それはさておき。これで部屋の中はあらかた見て回った。今からは――
「えっと……じゃあ、そろそろ話の続きに移ろっか?」
「はい!」
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