過去ログ - 【小ネタ版】幻想にのたうち給う【幻想入り】
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7: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:29:16.05 ID:G2ivB1fDo

 情、というものは何かの拍子に強くなるものだ。

 例えば、共に過ごしているその内に。例えば、尽くしてくれるその姿勢に。例えば、真摯に打ち込むその姿に。

以下略



8: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:30:25.27 ID:G2ivB1fDo



 視線には、気付いていた。
 
以下略



9: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:31:13.17 ID:G2ivB1fDo

 お嬢様と過ごす時間が増える度に、私はおかしくなっていくのだ。

 フラン、お嬢様、お嬢様、お嬢様、フラン――

以下略



10: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:34:52.11 ID:G2ivB1fDo




――ぴちゃり、ぴちゃり、ぴちゃり。
以下略



11: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:35:48.68 ID:G2ivB1fDo

「耽美な感覚でしょう。私に酔いしれる感覚は、如何かしら」

「……」

以下略



12: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:37:51.85 ID:G2ivB1fDo

「先程から、要領を、得ません。私に何を」

 今なお続くこの何とも言えぬ浮遊感を感じながら、私はお嬢様に尋ねた。

以下略



13: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:39:04.43 ID:G2ivB1fDo

「フランは良くも悪くも素直な可愛い妹。しかし、些か感情が幼すぎる。私も未熟な所があるのは自覚しているけれど、貴方を正当に評価出来るのは私。跪くべき相手は、私」

「……」

以下略



14: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:39:47.76 ID:G2ivB1fDo

 お嬢様は素晴らしい。この紅魔館の主として、吸血鬼として、フランの姉として、我が主として。

 貴女は素晴らしい、掛け値無しに素晴らしい。

以下略



15: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:41:07.74 ID:G2ivB1fDo


 優しい口調で、それでいて厳しい言葉が耳元で囁かれた。

 か細い腕が、美しく長い指が、私の首周りに絡まる。
以下略



16: ◆eohhG1Orlc[saga]
2014/12/04(木) 02:45:27.62 ID:G2ivB1fDo

 葛藤、迷い、悩み、私の中で果たしてお嬢様の言に従うべきかどうかの選択が出来なくなっていく。

 最愛の汝を裏切る事は出来ない。忠誠の主に逆らう事など出来ない。

以下略



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