過去ログ - 少年「そんな『憎悪』が、あってたまるか」
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◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:37:48.67 ID:YBOMP4fI0
僕は中学時代を思い出していた。
いや、正確には彼のことを思い出していた。
僕を毎日のように苛めていた××くん。
以下略
22
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:39:55.23 ID:YBOMP4fI0
彼の父親はこの市を拠点に活動する国会議員で、相当な権力を持っている。
その気になれば、地元の中小企業のひとつやふたつを潰すなどわけないだろう。
当然、その中小企業に勤めている親を持つ生徒たちは彼に逆らえない。
さらに、彼は表向きには優等生であり、勉強もスポーツもトップクラスだった。
そのため、教師たちからの信頼は厚く、彼を疑う先生はいなかった。
以下略
23
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:44:05.41 ID:YBOMP4fI0
僕は背中だけではなく、首筋や左の頬にも火傷の跡が残り、
好奇の視線の的となった。
苦しかった。僕が何故こんな目に遭うのか。
以下略
24
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:46:10.60 ID:YBOMP4fI0
そして、僕は半ば突発的にクラスメイトの○○くんに相談をもちかけた。
「もうだめだよ。まだ火傷が痛むし、誰も僕を助けてくれないし、
皆に気味悪がられている。このまま死んだ方がいいのかもしれない」
以下略
25
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:48:23.45 ID:YBOMP4fI0
次の日、○○くんから××くんが一人になる場所を聞いた僕は、
バットを持って一気に殴りかかった。
「うわああああああ!」
以下略
26
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:50:10.98 ID:YBOMP4fI0
「お前の言った通りだったな○○。やっぱり□□は逆恨みして俺を襲ってきたぞ」
「う、うん……そうだね……」
○○くんは気まずそうな顔で、××くんとも僕とも目を合わせようとしなかった。
以下略
27
:
名無しNIPPER
[sage]
2014/12/27(土) 00:51:38.44 ID:gHMiT6ViO
おーぷんのじゃん
28
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:52:38.06 ID:YBOMP4fI0
「う……ぐぅ……」
それを理解した瞬間、自然と涙が流れた。
どうしてこんなことになったのだろう。なぜこんな目に遭うのだろう。
以下略
29
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:56:06.77 ID:YBOMP4fI0
「は、はは……」
そうだ、僕は負けっぱなしではない。
僕は……
以下略
30
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 00:59:46.18 ID:YBOMP4fI0
その後。
××くんが呼んできた先生たちによって救急車が呼ばれ、僕は再び入院した。
だが、退院した僕を待っていたのは学校ではなく少年院だった。
先生が言うことによると、××くんに逆恨みした僕が彼の右膝を刺し、
それに激怒した○○くんが僕の右目を潰したことになっていた。
以下略
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