21: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:27:11.75 ID:43R1FdOh0
 投下します 
22: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:28:06.02 ID:43R1FdOh0
 CALL.02 嘘の理由 
  
 「ピシ、プレシン……? 何て読むんだこれ?」 
  
  不可思議な怪人を目撃した翌日、上条は赤いテレフォンカードを手に取ってそこに書かれた文字を眺めていた。 
23: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:29:42.11 ID:43R1FdOh0
  
 「あれっ、それってもしかして噂のテレフォンカードちゃう?」 
  
  上条がテレフォンカードに向けていた視線を上げると、そこにはクラスメイトの一人が立っていた。 
  青色に染めた髪にピアスをしているという理由から、あだ名はまんま青髪ピアス。 
24: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:31:04.49 ID:43R1FdOh0
  
 (けど噂の真偽はともかく、このカードに何もないってことはないだろうし) 
  
  人間を超える力が手に入るとか、そんなことは正直どうでもいい。 
  ただ赤いテレフォンカードを見つけた時、上条は実際に奇妙な体験をしている。 
25: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:32:29.31 ID:43R1FdOh0
  
  
  
 「風紀委員ですの!」 
  
26: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:33:26.78 ID:43R1FdOh0
  
 「白井さん、少し落ち着いてください! この人が関わってるってまだ決まったわけじゃないんですよ」 
  
 「しかしお姉様の身に何かあったりしたら」 
  
27: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:34:43.49 ID:43R1FdOh0
  
 「う、初春?」 
  
 「私達が今ここで焦ったって御坂さんが見つかるわけじゃないんですよ? 無駄に騒ぎを大きくして、この件を私達に任せてくれた人達にまで迷惑を掛けるつもりですか?」 
  
28: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:35:15.14 ID:43R1FdOh0
  
 「ちょっと聞きたいことがあって、この三日間くらい御坂を探してたのは本当だ。 でも結局見つからないままで……」 
  
 「そうですか」 
  
29: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:36:57.02 ID:43R1FdOh0
  
  
  
  喫茶店に入った上条達は軽く自己紹介すると、美琴について互いに知る情報を共有すべく話し合いを始める。 
  ちなみにツインテールの少女の名前が白井黒子で、花飾りの少女の名前が初春飾利。 
30: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:37:37.13 ID:43R1FdOh0
  
 「ですが謹慎処分中にお姉様は再び姿を消してしまわれて、戻ってきた時も同じように黙り込んだままでした。 それに加えて今度は夜な夜な寮から抜け出す有り様で、学校側もより重い処罰を下そうとしたところでまた完全に姿を消してしまったんですの」 
  
 「俺が会ったのは寮を抜け出してた時だったのか」 
  
31: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:38:11.05 ID:43R1FdOh0
  
  学園都市のレベル5第三位、名門常盤台中学のエース。 
  友人である白井と初春にとっても美琴が憧れの的であることは言葉の端々から窺えた。 
  ただ友人でさえもそんなフィルターを通して自分を見ている。 
  そのことを美琴はどう思っていたのか? 
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