過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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232:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:19:01.00 ID:t8V4LTxho

「……私は、この宇宙を生きる者たちの、普遍的無意識の化身。遥か古代より、人の営みを見続けてきたものだ。全ては、人という生き物が、完全たる存在になる時のために。私は、弱き者を、奈落の底へと引きずり込む役目を持つ」

ふと、気づく。最初はハルヒの声であったそいつの声が、徐々に濁った何かに変わり始めている。

以下略



233:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:20:01.18 ID:t8V4LTxho

「……あんま勝手なこと、言わねーでくんねーかな」

更にもう一つ、俺の後方から声がする。

以下略



234:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:21:01.14 ID:t8V4LTxho

「ハルにゃんのことも、有希ちゃんのことも、悪く言ったら、あたし、許さないから!」

俺の妹が―――桃色のペルソナを傍らに、猛々しく吠えていた。

以下略



235:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:22:01.46 ID:t8V4LTxho

『み、皆さん、これ、何が……どうなっているんですかっ!?』

不意に。頭の中に声が響く。朝比奈さんのものじゃない、山岸さんのものだ。

以下略



236:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:23:01.15 ID:t8V4LTxho


「ペルソナ!」


以下略



237:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:24:01.42 ID:t8V4LTxho

「イシス!」

アイギスと朝倉が冷やした空気を、岳羽さんのペルソナが巻き起こした、旋風が煽った。

以下略



238:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:25:00.26 ID:t8V4LTxho
おいおい、マジかよ。見る見るうちに満月が遠くなり、視界に瓦礫が混ざり始める。俺たち、何階に居たっけ。あ、屋上か。屋上って、何階だっけ?とにかく、地面までの距離がハンパじゃないのは確かだ。

あたりは、見る見るうちに崩れてゆく。瓦礫と、空と、そこから覗く月光だけが、俺の視界を埋め尽くしていた。
塔の残骸が散らばっているばかりで、そこに仲間の姿は見当たらない。体はどんどん落下してゆく。天を仰ぐと、既に月はどこにも見えなくなってしまっていた。

以下略



239:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:26:12.72 ID:t8V4LTxho

「えっ……」

ハルヒが、ふと、声を上げ、辺りを見回す。
そして、ようやく、俺も気づく。
以下略



240:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:27:03.11 ID:t8V4LTxho

「有希ぃ―――!」

その名を、ハルヒが叫ぶ。
長門……俺達の前で目を閉じたお前が、どうして。
以下略



241:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 21:28:08.42 ID:t8V4LTxho

『馬鹿な……またも、運命は、私の選択を否定するというのか!』

低く、濁った声で、ニャルラトホテプが呻く。その胸に存在したはずの、ハルヒの顔を模した彫刻は、崩れ落ち、訳のわからない凹凸の塊に、変わり果ててしまっている。

以下略



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