過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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名無しNIPPER
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2015/01/07(水) 18:44:25.17 ID:CL7Y8+DEo
……と、気の抜ける音が、俺にも聞こえるほどの音量で、あたりの空間に響き渡った。
「あ、あたしたちさ、もう八時間かそこらぐらい、この世界を彷徨ってたもんで……なんつーか、ちょっと……疲れたっていうか、ネムいっていうか……お、お腹もすいたし、さ? 休憩しようよ! ね、休憩!」
……ぷっ。
以下略
42
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:45:07.78 ID:CL7Y8+DEo
………
以下略
43
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:46:03.94 ID:CL7Y8+DEo
「あなたの持つペルソナ能力は、三ヶ月前、僕たちの戦いをサポートしてくれました。その能力が、今回も必要になる可能性が高いんです」
「で、でも。あの事件は、長門さんたちの力で、発生する以前まで巻き戻されたんですよね……?」
以下略
44
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:47:00.88 ID:CL7Y8+DEo
古泉がみくるに投げかけたメッセージの中にも存在した、その単語。
『意識することは時折、強い力をもたらす』。
それは、たった今みくるが考え浮かべたことと、同じ仕組みのものなのではないだろうか?
「……あ、あの、長門さ―――」
以下略
45
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:48:01.95 ID:CL7Y8+DEo
「『SOS団、団員その一、キョンくん』という少年の所属する部活動は、こちらで間違いありませんか?」
とても落ち着いた口調だった。それ故に、その発言の内容を、みくるが理解するまで、だいぶ時間を要した。
以下略
46
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:49:00.01 ID:CL7Y8+DEo
活動内容を調査した。
つまり、SOS団の、これまでの所業を調べたという事だろうか。だとしたら、SOS団の活動の中には、みくるにとって、見ず知らずの誰かにはそうそう知られたくない要素も含まれており、突然、調べました。と言われても、対応に困る。
白鐘は、みくるが思い浮かべている事など何ら気にすることなく、少し間を置いたあとで、話を続けた。
「僕らが捜査しているのは……先ほど述べた、八十稲葉市内のテレビの世界に発生した、『時空の歪』についてです。昨日の夕方から、僕らの仲間数名が直接調査に向かったまま、連絡が取れなくなっています。……その前日の深夜、その時空の歪の第一発見者が、時空の歪の先で、このブレザーの持ち主に出会ったと証言しています。僕らは『探偵』です。この事件について、皆さんにお話を伺うために来ました」
以下略
47
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:49:59.70 ID:CL7Y8+DEo
ようやく現状を把握できてきたみくるが、どう説明をすれば良いかと、思考を巡らせ始めた時、
「あなたの言う時空の歪が発生した原因は不明。その時空の歪によって、あなたたちの知る世界は、現在、涼宮ハルヒという存在が発生させている、局地的な異空間の内部へとリンクしている」
……と、身も蓋もなく、ありのままの真実を、長門有希が口走った。
以下略
48
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:51:09.73 ID:CL7Y8+DEo
「ついでに、内部の様子を探ることも難しくて、閉鎖空間内で何が起きているのか、私たちにも完全には把握できていないの。わかってるのは、閉鎖空間の中に、『SOS団団員その一』と、その他に、数人の闖入者がいるらしいということ。多分、その闖入者が、あなたの仲間たちなんじゃないかしら。そして、閉鎖空間の大きさが、大体この街と同じくらいの規模だっていうことだけ」
長門の言葉を、朝倉が引き継ぐ。白鐘は、やはり黙ったまま、二人の述べた言葉を元に、何やら推理でも働かせているようだった。
以下略
49
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:52:04.30 ID:CL7Y8+DEo
十数分程の時間をかけて、朝倉は、白鐘と巽に、涼宮ハルヒという存在について語った。
彼女の持つ、世界を改変する能力のこと。また、長門や朝倉、みくるらが、各々の理由で、涼宮ハルヒのもとに集った存在であること。そして、現在、涼宮ハルヒは、意識を失ったままでいるということ。
普段は、古泉が着いている席に座った白鐘は、時折朝倉に質問を返しながら、朝倉の語りの聞き手となった。
その向かいの席についた巽という少年は、朝倉の説明を理解していないのか、はたまた、始めからする気がないのか、居心地悪げに、時々室内を見回しながら、朝倉の説明が終わり、白鐘が一連の話を飲み込むのを待っていた。
以下略
50
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:53:00.16 ID:CL7Y8+DEo
「……て、テレビの中でもねえのに、ペルソナを……」
同じく、不意を突かれたらしい巽が、椅子からわずかに体を持ち上げながら呟く。
以下略
51
:
名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:53:59.65 ID:CL7Y8+DEo
みくるは、以前、初めてペルソナを召喚した際の感覚を思い出した。
自分の眼前に突きつけられた銃口が、乾いた音を立てた瞬間、体の奥底から、熱いとも、冷たいともわからない、昂ぶりが沸き上がってくる感覚。
自分の頭の中に、自分の声が聞こえる感覚。その感覚を、自分の中から呼び起こす。今度は、誰の手も借りず、一人で。
「ペルソナ……うーん……」
以下略
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