6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:30:29.41 ID:3lgqmWylo
凛「かよちん」
花陽「凛ちゃん・・・・・凛ちゃんはどう思う?」
凛「やった方がいいと思う。絶対やるべきだよ」
7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:35:40.49 ID:3lgqmWylo
その後、真姫ちゃんから「基本的には歌詞が出来上がってから作曲をしてるから、まずは歌詞を作ってみて」と言われたので、帰った後必死に考えてみました。
でも、今私が書きたい歌詞、歌いたい言葉ってなんだろうと考えてみても、なかなか思いつきません。
もちろん、アイドルの歌ならどういう雰囲気の歌詞が多いのかはよく知っています。
8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:37:00.41 ID:3lgqmWylo
真姫「それで、試しに一人にして作業に入らせたはいいものの……」
<アイドルノサインウレシイナ、ハイ! アトハシロイゴハンタクサンタベレタラ-!
9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:41:12.71 ID:3lgqmWylo
それから私は、練習の頭の時間を少しもらいつつ、家でも作詞作業に励みました。
やっぱりなかなか言葉は出てきてくれなかったけど、こんな自分が今はラブライブの決勝なんて舞台まで来れたこと、後ろ向きな自分を変えたいと思ってきたこと……
10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:44:15.12 ID:3lgqmWylo
月曜日の放課後は、天気予報が完全に外れて土砂降りの雨。
いつものように部室に集まったみんなに、私は歌詞を印刷した紙を配りました。
紙がみんなに行き渡って、しばらくの沈黙。
最初に沈黙を破ったのは、海未ちゃんでした。
11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:47:52.05 ID:3lgqmWylo
穂乃果「でも、この歌詞を見ても嘘をついてるとは思えないなあ……でも、本当は何か別に書きたいことがあったってこと、だよね?」
心の迷いを完全に見透かされてしまい、二の句も告げず俯いてしまった私を、いつもよりトーンを落とした優しい声で穂乃果ちゃんが次の言葉を促してくれました。
花陽「うん……そこに書いてあるのは、全部私の本音。憧れの舞台に立てるのが嬉しくて、みんなと居るのが楽しくて、そんなみんなと一緒に勝ちたいから強くなりたくて……
12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:51:01.76 ID:3lgqmWylo
(ほぼ同時刻、千代田区内某ハンバーガーショップ)
にこ「はあ〜、こんなに毎日毎日勉強ばっかりだと、さすがの宇宙ナンバーワンアイドルの私でも身体がなまっちゃうわよ」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/18(日) 23:52:47.09 ID:3lgqmWylo
希「でも、どうして花陽ちゃんなん? やっぱりアイドルに詳しいから?」
にこ「もちろん、それもあるわ。でも一番の理由は、あの子がμ'sに入る時に言った言葉」
絵里「確か聞いた話だと……」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:06:18.11 ID:VAybOduIo
凛ちゃんの涙にショックを受けて無我夢中で走り出してしまった私は、いつの間にか階段を一番上まで上って屋上の入り口の近くまで来ていました。
でも、外は一月なのに土砂降りで、とてもじゃないけど屋上に出れる天気ではありませんでした。
走る行き先を無くしてしまった私は、だんだん歩調を弱め、それと一緒に少しづつ平静を取り戻していました。
15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:08:39.65 ID:VAybOduIo
凛ちゃんと出会ってから、あまり間もないころ。
そのころ私たちの周りでは、大きななわとびでどれだけたくさん跳べるかチャレンジする遊びが流行っていました。
もちろん、私もやってみたかったけれど……
16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 00:10:49.45 ID:VAybOduIo
『……きゅうじゅうはち、きゅうじゅうきゅう、……ひゃくー!』
そして、私たちは、周りの子どもたちの中で初めて100回跳ぶことに成功しました。
息は切れているし、膝も震えていたけれど……ここまで来れた達成感に、みんなの顔には笑顔があふれていました。
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