20: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:04:59.99 ID:DLa1I0Qh0
だったら、壊れない世界がいい。
いつだって同じ時を、同じ人と、死ぬまで一緒にいられる世界。
それを優しい世界と呼ぶのかは、人によるのだろうけれど、わたしにとっては安心出来る場所に違いない。
21: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:07:37.66 ID:DLa1I0Qh0
「わたしは、悪意が、怖い……」
両腕を交差させ抱き、身体を縮こませる。
寒い。思わずしゃがみ込んだ。
22: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:08:55.77 ID:DLa1I0Qh0
「水谷、お前が一人を選ぶならそれもいい。僕は止めない」
言って、しゃがみながらわたしと目線を合わせる阿良々木さん。
23: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:10:05.34 ID:DLa1I0Qh0
「うおおぉぉぉっ!?」
「ひぅ……っ!?」
24: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:12:24.75 ID:DLa1I0Qh0
「涼、さん……?」
「絵理ちゃん……良かった……!」
25: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:13:26.69 ID:DLa1I0Qh0
「うぁ……うわぁぁぁぁぁん……」
最後に、総量を考えたら海が出来るんじゃないか、と言いたくなるような量の、涙。
この三つが鼎立するかのように、この世界は成り立っていたんだ。
26: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:15:37.53 ID:DLa1I0Qh0
008
27: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:17:04.03 ID:DLa1I0Qh0
「どうして、阿良々木さんはあっちに……来たの?」
ことが全て終わって、一つだけ残った疑問点。
影縫さんと斧乃木ちゃんは仕事で来たとして、阿良々木さんは現状を何も聞かされていなかった。
28: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:18:09.45 ID:DLa1I0Qh0
「阿良々木さん……わたし、阿良々木さんにお弁当、作ってきた?」
「えっマジで!?」
29: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:20:14.51 ID:DLa1I0Qh0
「いただきます…………うん、普通に美味い……うん?」
「…………」
30: ◆8HmEy52dzA[sage]
2015/02/25(水) 21:23:24.32 ID:DLa1I0Qh0
拙文失礼いたしました。
一区切りつけようと思いまして、続けて愛と涼ちんを書かせていただきます。
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