22:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:26:12.98 ID:mcjyyjUNo
〜
綾乃(……こんなことになっちゃった……)しゃわー
23:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:26:41.27 ID:mcjyyjUNo
今私は入浴中である。大室さんを先に風呂に入らせて、宿題でもしててねと部屋に置いて、手早くシャワーを浴びている。
私はまだ、生徒会室での出来事が忘れられない。目蓋を閉じればすぐにでもあの時の光景を思い描けていた。
24:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:27:10.57 ID:mcjyyjUNo
綾乃「ふう……」すとん
櫻子「いやー、先輩のおうちは本当楽しいですね〜」
綾乃「そう?」
25:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:27:43.48 ID:mcjyyjUNo
櫻子「私やっぱり生徒会入って良かったな〜。最初は向日葵に負けないようにって入ったんですけど、先輩とお友達になれたのがすごい嬉しいですよ!」
とても嬉しいことを言ってくれているが、肩揉みの手つきは相変わらず抜群で、私の意識はほとんどそっちに持っていかれてしまう。なんとか平静を保ちながら、「私もいい後輩ができて嬉しいわ」とだけ伝える。
26:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:28:27.11 ID:mcjyyjUNo
櫻子「あっ。そうだ! 先輩何かお願い事とかありますか?」ぽんっ
綾乃「おっ、お願い事……?」
27:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:28:56.59 ID:mcjyyjUNo
綾乃「私ね……」ごくっ
必死に言葉を選んだ。ここで使うべき表現は何か。
28:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:29:24.24 ID:mcjyyjUNo
綾乃「せ、生徒会室でしてくれたみたいに……大室さんをマッサージしてあげたいのよ」
櫻子「はー……先輩やっぱりすごいっすね〜、こんな時まで私に何かしてくれるなんて。もちろん断る理由はないですけど」
綾乃「嬉しいわ。そのまま寝ちゃってもいいから、よろしくね」
29:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:29:57.88 ID:mcjyyjUNo
〜
櫻子「ぁ……やっ、あん……///」
30:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:30:40.47 ID:mcjyyjUNo
綾乃「大室さんが私の手で気持ちよくなってくれてると、こっちも嬉しいの……」
櫻子「そうなんですか……じゃ、じゃあ我慢しなきゃ……!」むっ
31:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:31:08.90 ID:mcjyyjUNo
私に許されるのは、上半身へのスキンシップだけ。それ以上は絶対のタブーで、私自身もそれ以上のことは大室さんにしたくない。
夢のような距離感にいてくれるこの可愛い後輩は、私にとっても大切なのだった。これより先の世界を求めてしまうと、必ずや後悔を生むことになる。
32:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:31:37.30 ID:mcjyyjUNo
私の手に手を絡めて動きを止めると、胸にもたれかかるようにして私を見上げながら言ってくれた。
差し込む月明かりを取り込んだ大室さんの綺麗な目には、重ねた我慢による涙が溜まっていた。
33:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:32:05.45 ID:mcjyyjUNo
――――――
――――
――
―
34:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:32:33.58 ID:mcjyyjUNo
向日葵「杉浦先輩もありがとうございました。昨日は櫻子がお世話になったそうで……」
綾乃「いえ、いいのよ。誘ったのは私だし」
櫻子「へへー、向日葵がいない間に先輩ともっと仲良くなっちゃったもんね! こりゃあ、時期生徒会副会長は私かなー?」ぎゅっ
35:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:33:10.40 ID:mcjyyjUNo
櫻子「えへへ、それでも私の方が先輩と仲良いもんね。ねっ、先輩〜♪」するっ
綾乃「あ、ちょっと……!///」
36:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:33:52.02 ID:mcjyyjUNo
そのまま続く首元へのすりすり攻撃に耐えながらも、私は古谷さんの目が光を失っていくのを見てしまった。
綾乃「や、違うわよ!? 昨日のはそういう意味で言ったんじゃ……!」
37:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:34:41.25 ID:mcjyyjUNo
どうしようどうしようと頭を抱えていると、大室さんがぽんと肩を叩きながら笑った。
櫻子「うっそー! 冗談だよーん♪」
38:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 00:35:10.23 ID:mcjyyjUNo
櫻子(……プリン一個で、手を打ちますね)ひそひそ
綾乃「えっ」
39:孤独の人[sage]
2015/03/03(火) 00:35:41.46 ID:mcjyyjUNo
ありがとうございました。
40:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 01:37:10.44 ID:v+3zfovUo
乙
41:名無しNIPPER[sage]
2015/03/03(火) 07:29:53.77 ID:OjtH5Ka/O
おつ
42:名無しNIPPER[sage]
2015/03/07(土) 04:47:21.65 ID:c53Qh78Ao
りせは貰って行くぞ
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