過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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101:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:43:42.44 ID:IwlMUGAtO
何の糸口も見つからないまま時間だけが無為に過ぎて行く。
さらに悪いことにSOS団の中で自分が孤立しているように感じていた。
102:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:45:31.90 ID:IwlMUGAtO
花粉の本格飛散が伝えられ始めた頃、ぼんやりしていると不意にあることに気がつき古泉に問いかけた。
「なあ、そろそろ部誌製作する頃合いじゃなかったか? ハルヒも暇してるだろうし」
103:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:52:31.11 ID:IwlMUGAtO
即日、俺は生徒会から呼び出しを食らい、知った通りの紆余曲折の末にSOS団の部誌製作が決まった。
俺は別に、ハルヒに直接そうしようと提案すれば済む話だと思ったのだが、
104:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:54:02.11 ID:IwlMUGAtO
「これ、読んでみてくれ」
昼休みのうちに人数分刷っておいたものをみんなに手渡しながら、
105:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:55:00.49 ID:IwlMUGAtO
俺はひとり手持無沙汰であったのでネットサーフィンしつつ微睡みつつしていたのだが、
日もだいぶ傾いたころ、長門、古泉、ハルヒ、朝比奈さんの順に読み終わったようで、
106:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:56:28.93 ID:IwlMUGAtO
「じゃあこれ全部夢の内容ってわけ?」
「あー、まあそういうことだ」
107:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:57:12.15 ID:IwlMUGAtO
あの冬の日のハルヒ消失事件の影響だろうか、長門の栞を見ると事態が好転するという気がしてくる。
解散した後しばし時間を潰してから踵を返し、ポケットの中で栞を握りながら長門の家へ向かった。
108:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:57:48.03 ID:IwlMUGAtO
「つーことは何だ、お前には俺の記憶が読み取れるって言うのか?」
「"佐々木"に関する記憶に限定するなら、そうだと言える。
109:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:58:46.09 ID:IwlMUGAtO
突然の来訪者の足音が、部屋の光が届く範囲に近づいてくる。
やがて、セミロングの髪を揺らすそのシルエットの正体が明らかになった。
110:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 01:01:55.12 ID:IwlMUGAtO
危険分子だ? なんで長門がそんなもんに認定されるんだ。どう見ても危険なのはお前の方じゃねえか。
「前に長門さんが行った改変は、エラーデータの蓄積が引き起こした避けられないものだった。
111:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 01:02:36.42 ID:IwlMUGAtO
「だから、余計なことは言わないことね。
今日、あなたから情報の湧出が見られた時間以降は、長門さんの行動と言動は全て監視されているわ」
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