過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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40:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:13:24.10 ID:jVBRPo/YO
「マジかよ」
「言ってないなら改めてちゃんと言う必要があると思うね、なんだか知らないが」
41:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:15:18.15 ID:jVBRPo/YO
「というかお前、俺のこと好きだったのかよ」
「気づかない方がどうかと思うけれどね。僕なりにこの数か月、必死にアピールしていたのに」
42:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:17:42.59 ID:jVBRPo/YO
「それは秘密ということにしておこう」
佐々木は今日一番の笑顔でウィンクすると、軽い足取りで部屋から出て行った。
43:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:18:37.72 ID:jVBRPo/YO
恋仲になったからと言って、俺たちの間で殊更に変わったことは無かった。
と思っていたのだが、数日後の昼休み中、国木田に突然、
44:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:19:41.31 ID:jVBRPo/YO
夏休みも最終コーナーに差し掛かった頃、俺たちは二人そろって浴衣を纏い地元の花火大会に参戦した。
白地に赤紫の朝顔を咲かせた浴衣は佐々木の魅力を最大限引き出していて、思わず緊張してしまう程だった。
45:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:20:37.14 ID:jVBRPo/YO
柄にもなく、えへへ、という風な幼げな愛嬌を振りまくと、俺の腕に自分の腕を絡ませてくる。
「おい、誰かに見られたら恥ずかしいだろ」
46:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:21:59.65 ID:jVBRPo/YO
「お前な、流石にその質問は無いだろう」
佐々木は組んだ腕をより密着させると、あたかも実験動物の観察をする研究者のような目で俺を見つめ、
47:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:23:20.78 ID:jVBRPo/YO
「何が悲しいのか、だって? キミはそれをうら若き生娘の口から言わせるのかい?
それともキミがそう言った性的嗜好を持ってるというなら付き合うのも吝かではないよ」
48:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:25:27.69 ID:jVBRPo/YO
「なるほど」
佐々木はそれだけ言うと黙り込んでしまい、しばらく会話が無くなってしまった。
49:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:26:56.12 ID:jVBRPo/YO
「キョン」
「な、なんだ?」
50:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 22:28:42.03 ID:jVBRPo/YO
よくこういう時、時間がどれだけ経ったかわからなかった等という話が挙がったりするが、
あれ、これ息どうするの? なんて方に考えが行っちまって、五秒後には唇を離していた。
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