15:すいません、また夜に書きます[sage saga]
2015/04/10(金) 02:00:46.28 ID:qg5Ptqqq0
春香が消えて、数十秒たったか、数分たったかは分からない。とにかく、おれは空っぽのペットボトルのように惚けていたのだ。
再び彼女は現れたとき、思わず椅子から一歩も動けなくなった。
目の前に春香が二人いる。
16:名無しNIPPER[saga]
2015/04/10(金) 06:40:45.64 ID:qg5Ptqqq0
それから、春香は新聞紙を拾い上げ、もうひとりの春香にかぶせた。
現れた時と同じように、彼女の姿はなにごともなかったように消えた。
また、二人の空間になったのだ。
17:名無しNIPPER[sage]
2015/04/10(金) 12:18:15.93 ID:3J9oxuDAO
春香が黒幕じゃねぇか(スタンド的な意味で
18:名無しNIPPER[saga]
2015/04/10(金) 21:01:05.92 ID:qg5Ptqqq0
話しを聞き終わったあと、春香はソファの上で昏々と眠りについた
新品だと思われる布団を上からかけて、その部屋の電気を消した。
その部屋を後にして、ベランダに出た。
19:名無しNIPPER[saga]
2015/04/11(土) 00:28:19.60 ID:LpvpQQI+0
春香は願いを自分に告白した。
ひと時の間『この世界のプロデューサー』になること、それが春香の願いだった。
『それからどうするかは、プロデューサーさんに委ねます』と、春香はいった。
20:名無しNIPPER[sage]
2015/04/11(土) 04:11:48.16 ID:Jev3PtBP0
なぜ春香はいつもいつも黒幕相当のスタンドを持っているのか。
のヮの「メインヒロインだからです!」
21:名無しNIPPER[sage]
2015/04/11(土) 15:06:37.95 ID:LpvpQQI+0
春香はおれの方を向いた。
そのときの、彼女の表情はいままで見たことがないものだった。
口端は笑みを浮かべようとつり上がっているが、頬は真っ赤に紅潮して、目に涙が溜まっている。
22:名無しNIPPER[saga]
2015/04/11(土) 15:36:37.66 ID:LpvpQQI+0
部屋の奥から、足音が聞こえた。
一歩、一歩、たどたどしく、扉に近づいてくる。
そして、足音は扉のすぐ内側で止まった。
23:名無しNIPPER[saga]
2015/04/11(土) 16:31:17.70 ID:LpvpQQI+0
千早は茫然自失といった風で、おれを見ている。
「…千早、本当に悪かった」頭を下げて、言った。
おれは彼女を直視することができなかった。
24:お話、全員分はきついので絞ってもよいですか?[saga]
2015/04/11(土) 17:40:28.43 ID:LpvpQQI+0
当たるッ―――!!
思わず腕で頭を守り、目を瞑る。
だが、そのときは訪れない。
25:名無しNIPPER[saga]
2015/04/11(土) 20:18:34.01 ID:LpvpQQI+0
鼓膜がワンワンするような、沈黙がこの空間を包み込んだ。
千早は静かに胸に手を当てた。
すると、彼女の背後に氷像が形成されていく、その姿は頭のない鳥のようだった。
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