過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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32:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:39:54.99 ID:gs2y2Pp50
先んじて走っていたガスコインは、聖職者の獣の後ろから両手持ちに変化させた斧で最大威力の斬りつけを行うために
身をひねる。限界まで絞られた弓のごとく力の貯めたガスコインの身体が一気に動いた瞬間、手にした獣狩りの斧は
まさしくその名の通り獣を殺す武器となって、彼を中心に斬撃の竜巻を引き起こす。
33:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:41:00.78 ID:gs2y2Pp50
聖職者の獣「GIAAAAAA!!」
それまで緩慢だった動きが嘘のように激しくなり始め、ガスコインが攻撃する隙を見いだせないほどに短距離の跳躍からの
跳びかかり攻撃や、左腕と右腕を混ぜた連続攻撃を開始したのだ。
34:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:41:47.58 ID:gs2y2Pp50
突如として予想外のダメージを喰らった聖職者の獣は堪らず再び地面に膝をつく。ガスコインは乃々が危ないことを
したことに舌打ちしつつも、彼女によってもたらされた最大のチャンスを活かすべく、再び獣の頭部を掴んでそこから
なにかを引きずりだす。
35:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:42:55.13 ID:gs2y2Pp50
乃々「あぁ!?」
1人残される形になってしまった乃々は、けれどなぜか恐ろしさよりもはっきりと感じる手にした武器の感触に困惑する。
36:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:44:24.06 ID:gs2y2Pp50
乃々「……悪い狼は、もりくぼが退治しますけど」
ツアーでの自分の役の台詞を呟きながら、落ち着いた様子でゲールマンの銃に10発の水銀弾を込めていた乃々は、聖職者の獣が
振り向いた瞬間引き金を引き、その頭部に向けてすさまじい威力の銃撃を浴びせる。
37:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:44:59.06 ID:gs2y2Pp50
ガスコイン「本当なら大聖堂まで案内してやりたいが、この身体じゃすまないが無理だ。だからお前は別の方法で外に帰る
方法を見つけろ」
乃々「で、でも、今の私なら、きっと獣相手も大丈夫なんですけど……!」
38:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:46:02.51 ID:gs2y2Pp50
乃々「――……はっ!?」
再び身体が見えるようになった時、最初にやってきた屋敷の庭先に立っていることを理解した乃々は、自分の身体の様子を
見て首を傾げる。
39:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:47:05.50 ID:gs2y2Pp50
ゲールマン「おかえり狩人。どうだったかね、初めての外は」
待ち構えていたゲールマンは、車椅子に座りながら乃々を見つめ、そんなことを尋ねてくる。
40:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:47:58.31 ID:gs2y2Pp50
ゲールマン「さて、狩人……実は君を元の世界に戻す方法が見つかった」
乃々「ほ、本当ですか!? あ、でも、獣狩り……」
41:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:49:32.49 ID:gs2y2Pp50
「――……! ……ぼ! 森久保ォ!」
誰かがなにかを叫んでいる。それが自分の名であることを認識するまで若干の時間を要した乃々は、ぼんやりとした意識の
中で目を開け、自分を呼ぶ者の顔を見る。
42:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:50:06.36 ID:gs2y2Pp50
モバP「自分のことなのになんでそんな不安そうなんだ……まぁいい、今日は安静にして様子を見て、大丈夫そうなら明日から
ツアーの練習を再開だ。それでいいか?」
乃々「あ、はい……迷惑かけて、ごめんなさい……」
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