過去ログ - 恭子「宮永を監禁してもうた……」
↓ 1- 覧 板 20
1:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 18:45:57.24 ID:hi99+Ut40
降り注ぐ太陽の熱が熱い。
肌にまとわりつくような汗。べたつく不快感。
照りつける夏の陽の下。
ボーっと突っ立ったまま、恭子は眩暈のする様な感覚に
眉をひそめて通学路に立っていた。
制服には薄っすらと汗が滲み、
小刻みに手が震えている。
洋榎「恭子、どうしたんや?顔色が悪いで」
立ち尽くす恭子に、不意に心配げに声をかけきたのは
同じ麻雀部の洋榎だった。
いや、もう引退してるから元がつくが。
聞こえているのかいないのか。
恭子は振り返ることもなく、額に手を当て立ったままだ。
洋榎は仕方なく恭子に近寄って、その肩を軽く掴んだ。
その途端ぐらりと恭子の体が傾いだ。
洋榎「恭子!!」
焦った洋榎が叫ぶが、
倒れこんだ恭子は既に意識がなかった。
―――――
――――――――
――――――――――――
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 18:47:58.25 ID:hi99+Ut40
――――――――――――
――――――――
―――――
3:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 18:51:14.63 ID:hi99+Ut40
インターハイ決勝戦。
恭子は咲の姿に釘付けになっていた。
ビジョンを通して、じっと瞳を凝らして咲を見つける。
4:名無しNIPPER[sage]
2015/04/16(木) 18:51:28.58 ID:jMzY04GAo
スレタイに惹かれて
5:名無しNIPPER[sage]
2015/04/16(木) 18:59:01.42 ID:O4MusVi9O
期待
6:名無しNIPPER[sage]
2015/04/16(木) 19:27:39.24 ID:fYD3cOeSO
魚籠魚籠土器土器
7:名無しNIPPER[sage]
2015/04/16(木) 19:30:38.11 ID:vSNogNrwo
いいね
8:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 19:55:58.37 ID:hi99+Ut40
その日の夜。
恭子は眠れないままにベッドの中で瞳を開けたまま天井を見つめていた。
薄暗い部屋の中、視界は冷めるばかり。
9:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 19:59:14.40 ID:hi99+Ut40
恭子「心配いらんで。小さい子供でもないし、まだあと2週間は夏休みやしな」
自分のことは心配いらない。
そう告げた娘の気遣いに母親は安堵の表情を浮かべた。
10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:02:13.26 ID:hi99+Ut40
耳鳴りがする。
瞳の奥がズキズキと痛む。
恭子はもそりと身体を起こした。
掛け布団が半分ほどベッドから落ちている。
11:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:05:35.48 ID:hi99+Ut40
シャワーを浴びた後、部屋でDVDを見たり勉強したりして何気なく過ごした。
一度洋榎から一緒に遊ばないかと電話があったものの、
面倒に感じてそれも断りひとり部屋で過ごしていた。
不意にぐぅっと自身のお腹が鳴る。
12:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:12:54.50 ID:hi99+Ut40
恭子「宮永……?何であんたがこんな所におるんや?」
不意に名前を呼ばれ、咲が戸惑い気味に振り返る。
咲「あ……姫松の、末原恭子さん……」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:19:59.22 ID:hi99+Ut40
恭子「なあ宮永、お腹空いてへん?うちの家、すぐそこやから良かったら寄ってかへんか?」
咲「え、でも……」
恭子「その後で私がちゃんと駅まで送り届けてやるから」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:26:32.43 ID:hi99+Ut40
咲に凭れかかる形になった恭子の鼓動がばくばくと音を立てる。
自分の身体に咲が密着している。
乾ききった喉にごくりと生唾を飲み込んだ。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/16(木) 20:29:59.21 ID:vwmd6cu00
長野某所
???「(キュピーン!)咲さんに危険が迫っています!!」
東京某所
???「(ピキーン!)…咲が危ない」ギュルギュルギュル
16:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:31:40.16 ID:hi99+Ut40
手足が重たい。
咲は閉じていた目をうっすらと開けた。
薄暗い視界に見慣れない棚が見える。
少し視線をずらすとベッドの脚らしきものが見えた。
17:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:36:52.90 ID:hi99+Ut40
時間がたつにつれ段々と記憶が鮮明になっていく。
確か、父の出張先から帰る際、恭子と出会って彼女の家に招待されたはず。
そこで出された紅茶を一口飲んだ途端、
急激に意識が薄れていって……
18:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:42:40.48 ID:hi99+Ut40
聞こえてきた声に、咲は息を飲み込んだ。
近づいてくる足音。
手を伸ばされた気配に身体がぎゅっと縮こまる。
咲(誰か助けてっ!!)
19:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:49:29.20 ID:hi99+Ut40
恭子「かんにんな……こうせな静かにしてくれへんやろ」
そう呟きながら、咲の身体を抱き上げてベッドの上に乗せた。
スプリングの軋む音が静けさの中に響く。
20:名無しNIPPER[saga]
2015/04/16(木) 20:53:09.48 ID:hi99+Ut40
咲「ぅっ!!」
そして再び部屋に頬を打つ音が響いた。
じんじんと広がる痛み。切れた咲の口元に赤い血が滲む。
21:名無しNIPPER[sage]
2015/04/16(木) 20:57:47.58 ID:O4MusVi9O
ドキドキする
193Res/100.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。