1:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/31(日) 18:50:33.58 ID:ZGo+a71P0
注意書
不定期更新
主人公提督じゃない(オリキャラ)
独自設定
ほのぼの系(ほのぼのとはいっていない)
長編(たぶん)
地の文だったり会話形式だったり
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/31(日) 18:52:49.91 ID:ZGo+a71P0
かつて、戦争があった。
といっても、数年前の話だけれど。
国と国。宗教と宗教。人種と人種。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/31(日) 18:55:19.64 ID:ZGo+a71P0
故郷、友達、そして……家族までもがその炎に焼かれていった。
当時、深く敵を憎んだ僕は、学生という身分を捨て、希望する友達たちと志願して軍に入った。
理由はもちろん家族と友達を殺した敵を殺すため。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/31(日) 18:58:01.13 ID:ZGo+a71P0
でも、その喜びはすぐにぬか喜びとして変わってしまった。
戦争が終わってからすぐ僕が軍に退役願いを出そうとしたころ。……今からで言うと半年前くらいだろうか。
深海棲艦という未知の生物からの襲来を受けたんだ。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/31(日) 19:00:38.90 ID:ZGo+a71P0
しかし、軍はそれを許可しなかった。
代わりにある部署への配属を通達してきた。
その部署名は『キサラギ』
6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/31(日) 19:02:07.27 ID:ZGo+a71P0
−−−−−−−−−−−−−−−−−
時は流れ、キサラギからの配属命令を受けて半年、つまり現在。
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/31(日) 19:06:08.23 ID:ZGo+a71P0
やがて車は基地への道を塞ぐゲートへたどり着いた。
それと同時に年端も行かない少女が管理室から出てくると、僕の車の運転席のほうへ駆けてきた。
「お、お疲れ様ですっ!所属はどこですか?」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/31(日) 19:06:54.75 ID:ZGo+a71P0
続く
9:名無しNIPPER[sage]
2015/05/31(日) 19:18:00.87 ID:uiyfwepLo
乙
10:名無しNIPPER[saga]
2015/06/07(日) 19:46:12.73 ID:/wg+rTe60
僕が配属された場所は日本の中でも1、2を争う激戦地であり、本土北方の守りを担う青森県八戸市に構える鎮守府だ。
激戦区になっている事には当然理由がある。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 19:48:10.91 ID:/wg+rTe60
「まいったな……。さっきの子に聞いておけばよかった」
首に手を当て、どうしたものかと思案していると
ふと、向こうから歩道を歩いてくる女の子たちが目に止まった。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 19:50:29.27 ID:/wg+rTe60
「番頭……?」
後ろにいた明るい髪の眼鏡の女の子が首を傾げる。
「もう、望月さん聞いてなかったんですか?」
13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 19:53:43.71 ID:/wg+rTe60
「すみません、番頭さん。二人が騒ぎたててしまって」
「いえ、構いませんよ」
「それで、私たちになにかご用でしょうか?」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 19:57:56.64 ID:/wg+rTe60
望月「ありがとー番頭さん。あんたいい人だねー」
三日月「もうっ!そんな失礼な言葉づかいっ」
「いえいえ。構いませんよ。僕はただの番頭ですし、階級的には皆さんより下になりますので言葉づかいも自由になさってください」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 19:59:53.04 ID:/wg+rTe60
「どうかされましたか?」
「いえ〜、私、番頭さんに名乗って無かったと思いまして」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 20:01:48.30 ID:/wg+rTe60
まぁとにかく、車に4人乗せたし、やっと出発できるな。
運転席に乗ったし、エンジンを……。
……4人?
17:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 20:04:35.04 ID:/wg+rTe60
――――――
如月ちゃん達の案内通りに車を走らせると、やがて小さな平屋の古い建物が見えてきた。
提督の住む場所としてはやや質素な印象を受ける。
18:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 20:06:56.71 ID:/wg+rTe60
「いえいえ。司令室を教えて頂いたお礼ですから。それでは……」
会話は終わりと彼女たちに背を向けると、入り口の扉にあるインターホンのスイッチを押しこんだ。
……。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 20:11:30.59 ID:/wg+rTe60
まぁそれはそれとして。
また話が進まなくなってしまった。会話を遮るのは申し訳ないし、メンドクサイけど、もう約束の時間だし、のんびりしてられない。
「なるほど。提督殿は信頼されているようですね。噂には聞いていましたが、やはりその通りのようですね」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 20:15:02.13 ID:/wg+rTe60
「いらっしゃいませ……ってあら?貴女達も?」
望月「ただいまー鳳翔さん」
三日月「ただいま戻りました」
21:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/07(日) 20:18:37.30 ID:/wg+rTe60
鳳翔「……とはいえ、止めろとおっしゃっていることを続ける程、私は性悪ではありません。お言葉に甘えさせて頂きますね」
知らないうちに困った顔していたのだろう。鳳翔さんは僕の思いを掬い取ってくれたようだ。
「すみません」
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