2:名無しNIPPER
2015/06/10(水) 23:54:44.14 ID:hmOpeVVI0
いつものメンバーが揃って二度目のお正月。
今年は近所の神社へと初詣にやって来た。
ふと去年はどうしてたんだっけ、という考えが脳裏をよぎったけれど、思い出そうとして
も記憶に何やら禍々しいモヤのようなものがかかっていて上手くいかない。
何だっけなー、と首を傾げながら、一条楽はトイレを後にして皆のところに戻るべく境内
3:名無しNIPPER
2015/06/10(水) 23:56:52.61 ID:hmOpeVVI0
「これは私が作った特製の栄養ドリンクでね。多少の疲れなんか吹っ飛ぶさ。新年早々、
疲れた顔なんかしてたら辛気くさいからね。ほれ、一本いっときな」
「あ、ありがとうございます」
確かにクリスマスはバタバタと走り回るハメになったし、ゆっくりしようと思っていた年
4:名無しNIPPER
2015/06/10(水) 23:59:58.81 ID:hmOpeVVI0
◆プロローグ
あれは、ヤバい。
舞子集は少し離れたところから、境内に立ち上る禍々しいオーラを目にしていた。
花と着飾った和装の女子たちに似合わぬその気配。慌てて周囲を見回すものの、親友であ
5:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:02:09.03 ID:kmZ4QHJb0
「あー、いちじょうくんだぁ」
早くも着崩れつつある着物を煩わしそうに振り回しながら、わたし小野寺小咲は、近付いてくる想い人、
いちじょうくんの姿をみとめていた。
艶のある黒髪、すべすべの白い肌。それに触れた一年前の記憶が蘇る。
6:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 00:04:03.90 ID:kmZ4QHJb0
コピペ失敗…もっかい貼ります
7:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:06:42.99 ID:kmZ4QHJb0
◆その1 小野寺姉妹
「あー、いちじょうくんだぁ」
早くも着崩れつつある着物を煩わしそうに振り回しながら、わたし小野寺小咲は、
近付いてくる想い人、いちじょうくんの姿をみとめていた。
8:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:09:12.89 ID:kmZ4QHJb0
そう言うと、一条くんは私と春の着物の襟元を掴むと力一杯引き下げた。
元々着崩れていただけでに帯のところまで一気にはだけてしまう。
私も春も、胸元がほとんど露わになってしまった。火照った肌に、冬の空気が冷たくて気持ちいい。
「えへへ、それじゃいちじょうくんも脱いで――んむっ!?
」
9:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:10:21.75 ID:kmZ4QHJb0
「お、おねえちゃん……私も、もっとぉ……」
そう言いながら、春が私の唇から溢れるモノをぺろりぺろりと舐めとっていく。
その度にまだ痺れている身体に新しい電流が流れるけれど、もはや動く力は残っていなくて、ビクビクと快感にうち震えることしかできない。
私と春、姉妹揃って徹底的にオシオキを施した一条くんは、新たな獲物を求めてか既にどこかへ立ち去ってしまった。
10:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:12:53.26 ID:kmZ4QHJb0
◆その2 鶇と千棘
「親友って何よー! ばかもやしー!」
トレードマークの真っ赤なリボンと同じくらいに頬を紅く染めながら、
わたし桐崎千棘はあの鈍感でどうしようもない馬鹿を探し求めてウロウロと彷徨っていた。
11:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:14:06.81 ID:kmZ4QHJb0
ビクビクと痙攣する鶫の隣に立ち尽くしていたのは、ずっと探していた愛しの彼、一条楽。
「あんた鶫に何してんのよー! っていうかそんなことより親友ってどういうことよバカァー!」
衝撃的な光景も、大好きな男の子からかけられた期待外れにも程がある言葉への憤りにはかなわない。
足元はふらふらしていても、駆け寄る勢いと腕の振りを活かして繰り出した一撃はあのもやしを吹き飛ばすには十分な威力。
……だったはずなのに、楽はわたしの拳を軽く片手で受け止めて、それどころか腕を取るとくるりとわたしの身体を回転させた。
12:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:15:40.12 ID:kmZ4QHJb0
思わず大声でとんでも無いことを言ってしまった気がする。
だけど楽は慌てた素振りもなく、変わらず低い声で言う。
「そっか……でもな、千棘。親友だろうと恋人だろうとお酒の勢いだろうと……やっちゃいけないことがあるんだぜ……?」
「な、何を言っひゃあっ!」
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