過去ログ - ニセコイSS「アマザケ」
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5:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:02:09.03 ID:kmZ4QHJb0
「あー、いちじょうくんだぁ」
早くも着崩れつつある着物を煩わしそうに振り回しながら、わたし小野寺小咲は、近付いてくる想い人、
いちじょうくんの姿をみとめていた。
艶のある黒髪、すべすべの白い肌。それに触れた一年前の記憶が蘇る。

以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 00:04:03.90 ID:kmZ4QHJb0
コピペ失敗…もっかい貼ります


7:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:06:42.99 ID:kmZ4QHJb0
◆その1 小野寺姉妹

「あー、いちじょうくんだぁ」
早くも着崩れつつある着物を煩わしそうに振り回しながら、わたし小野寺小咲は、
近付いてくる想い人、いちじょうくんの姿をみとめていた。
以下略



8:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:09:12.89 ID:kmZ4QHJb0
そう言うと、一条くんは私と春の着物の襟元を掴むと力一杯引き下げた。
元々着崩れていただけでに帯のところまで一気にはだけてしまう。
私も春も、胸元がほとんど露わになってしまった。火照った肌に、冬の空気が冷たくて気持ちいい。
「えへへ、それじゃいちじょうくんも脱いで――んむっ!?

以下略



9:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:10:21.75 ID:kmZ4QHJb0
「お、おねえちゃん……私も、もっとぉ……」
そう言いながら、春が私の唇から溢れるモノをぺろりぺろりと舐めとっていく。
その度にまだ痺れている身体に新しい電流が流れるけれど、もはや動く力は残っていなくて、ビクビクと快感にうち震えることしかできない。

私と春、姉妹揃って徹底的にオシオキを施した一条くんは、新たな獲物を求めてか既にどこかへ立ち去ってしまった。
以下略



10:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:12:53.26 ID:kmZ4QHJb0
◆その2 鶇と千棘

「親友って何よー! ばかもやしー!」
トレードマークの真っ赤なリボンと同じくらいに頬を紅く染めながら、
わたし桐崎千棘はあの鈍感でどうしようもない馬鹿を探し求めてウロウロと彷徨っていた。
以下略



11:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:14:06.81 ID:kmZ4QHJb0
ビクビクと痙攣する鶫の隣に立ち尽くしていたのは、ずっと探していた愛しの彼、一条楽。
「あんた鶫に何してんのよー! っていうかそんなことより親友ってどういうことよバカァー!」
衝撃的な光景も、大好きな男の子からかけられた期待外れにも程がある言葉への憤りにはかなわない。
足元はふらふらしていても、駆け寄る勢いと腕の振りを活かして繰り出した一撃はあのもやしを吹き飛ばすには十分な威力。
……だったはずなのに、楽はわたしの拳を軽く片手で受け止めて、それどころか腕を取るとくるりとわたしの身体を回転させた。
以下略



12:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:15:40.12 ID:kmZ4QHJb0
思わず大声でとんでも無いことを言ってしまった気がする。
だけど楽は慌てた素振りもなく、変わらず低い声で言う。
「そっか……でもな、千棘。親友だろうと恋人だろうとお酒の勢いだろうと……やっちゃいけないことがあるんだぜ……?」
「な、何を言っひゃあっ!」

以下略



13:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:17:26.47 ID:kmZ4QHJb0




「え、えへへ……こ、これで、親友の一線は超えたはず……」
以下略



14:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:19:10.59 ID:kmZ4QHJb0
◆その3 羽姉

「こらー楽ちゃん!だめじゃらいの、女の子にひどいことをしちゃー!」
ゆらゆらとおぼつかない足取りでこちらへ向かってくる年下の男の子。
愛しい愛しい楽ちゃんにビシリと指を突きつけて、私、奏倉羽はお姉さんらしく言い放った。
以下略



15:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:21:10.80 ID:kmZ4QHJb0
「だからな、羽……」
楽ちゃんの声が一段と低くなって、その目がギラリと光って見えた。

「俺のことを……お兄ちゃん、って呼ぶんだ」

以下略



16:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:22:50.27 ID:kmZ4QHJb0




「……これは想像以上だったね」
以下略



17:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:25:27.70 ID:kmZ4QHJb0
◆その4 万里花

「ケホッ……ケホッ……」
薄暗い寝室で一人、わたくし橘万里花は咳をしておりました。
今頃、楽様は初詣に行っていらっしゃる頃でしょうか。桐崎さんや小野寺さんも一緒でしょうし、心配ですわ……。
以下略



18:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:27:15.77 ID:kmZ4QHJb0
慌てて窓を開けて、楽様を部屋に招き入れました。窓の外には当然足場なんてありません。
少しでも足を滑らせれば遥かな地上まで真っ逆さまです。

「橘……」
「あ、あの、楽様……ど、どうしてそんなところから……?」
以下略



19:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:29:27.35 ID:kmZ4QHJb0
「だ、だめばい……らっくん……んっ……」

楽様の唇が私の唇と触れる。柔らかい感触と、かすかな湿り気。
時折唇の間から漏れる、切なく苦しげな吐息。
まさか、楽様の方から、こんな風に……。
以下略



20:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:30:55.10 ID:kmZ4QHJb0
◆エピローグ アマザケ

「ううん……どうしてこんなに身体が痛いのかしら……」
そんなことを言いながら、千棘がぐーっと伸びをする。

以下略



21:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:32:22.91 ID:kmZ4QHJb0
「えへへ、楽様ー。私も遊びに来てしまいました」
身を起こしたところにあらためて万里花が抱きついてくる。

「お、おう……」
昨日の出来事の中では万里花との出来事が一番大人しいものだったはずなのに、一番照れ臭い。
以下略



22:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:33:47.63 ID:kmZ4QHJb0

「ねえ、楽様。また飲ませてくださいね……楽様の、あ・ま・ざ・け」

その後、千棘にしこたまぶん殴られたことは、言うまでもない。

以下略



23:名無しNIPPER
2015/06/11(木) 00:37:53.89 ID:kmZ4QHJb0
読みやすさとかを考えると分割や改行の整形がなかなか難しいもんですね。
万里花を愛でるシチュエーション、募集しております。



24:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 01:09:47.71 ID:opehmxyAO
たいそう乙であった


25:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 12:32:16.60 ID:TtNAAOHJO


まぁ確かに今週のは一緒過ぎたよなぁ
もうちと進んで欲しかった



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