304:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:22:40.56 ID:pJv3maSDO
再び中庭にやってくる。
先ほど通った場所と違い、楽しそうな話し声が飛び交っていた。いくつかの資材も運び込まれている。
305:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:23:38.30 ID:pJv3maSDO
「ちょっとー。その板もう少し上に持ち上げて」
「おう」
306:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:25:09.20 ID:pJv3maSDO
そのまま歩いた二人は、礼拝堂に到着した。
何列にも並べられた長椅子と、ステンドグラスから差し込む光。石造りの床の、なんとも不思議な感触。
307:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:27:10.65 ID:pJv3maSDO
「そうですね。そんな相手が出来るのは良いことだと思います」
「そうでしょそうでしょ」
308:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:28:53.18 ID:pJv3maSDO
「どうして……ミレイさんは他人の幸せに、そこまでこだわるんですか」
「え……」
309:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:30:08.79 ID:pJv3maSDO
「私、幸せよ? 今だってそう」
「そんなことはないでしょう」
310:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:31:34.24 ID:pJv3maSDO
その通りだ。ライを動かしているのは、紛れもない義務感だった。
"記憶を取り戻したい"のではなく、"記憶を取り戻さなくてはならない"と思っている。ずっとそうだ。この学園で目を覚ました時から、ずっと。
311:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:32:42.26 ID:pJv3maSDO
早朝。
起床後、ライはいつも通りクラブハウスを出て、ミレイから案内してもらった道順を辿っていた。生徒会の仕事は昨日のうちに終わらせてしまったので、他にやることも無い。
312:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:33:43.82 ID:pJv3maSDO
まだ早朝だ。校門は開いていない。三メートル近い門を挟んで、ライと男性は会話していた。
「あなたは……」
313:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:37:18.94 ID:pJv3maSDO
「ブリタニア軍の主力兵器ですよね」
ライが知っているのはそれだけでは無い。ナイトメア──例えば現行の主力機である<サザーランド>について、そこらの専門家より雄弁に語れる自信があった。
314:名無しNIPPER[saga]
2015/07/07(火) 23:40:39.05 ID:pJv3maSDO
今回はこの辺で。最近は忙しく、モチベーションに時間が追いついていない状況です。本当なら毎日投下したいんですが。
では、ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
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