41: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:02:58.03 ID:9WL6O8ki0
「寒いけど、まあ色々あってここにいる。戸塚は戻ってていいぞ」
「うーん……あっそうだ。ここでご飯食べていい?まだ食べてないからさ」
「もちろんいいが。戸塚こそ寒いけど大丈夫なのか?」
42: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:05:55.56 ID:9WL6O8ki0
「……なんか用なのか?」
「用がなければ話しかけちゃいけないのか? クラスメイトなのに」
こいつ……。
43: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:08:15.38 ID:9WL6O8ki0
「さあ? あいつは元から積極的だったろ。そんなに変なことか?」
俺がやる事はひとつだ。ここはあくまで白を切り通す。
一色いろはに発破をかけて葉山隼人に再びアピールをさせたのは、事実上俺なのだろう。
44: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:10:35.13 ID:9WL6O8ki0
「……そうだな、君に聞いても素直に答えてくれるわけないか」
戻るよ、と呟いて座っている俺の横を抜ける。そのまま教室の方へ体を向けて歩き出した。
その背中へ短く声を掛ける。
45: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:13:47.02 ID:9WL6O8ki0
「たでーまー」
玄関を開けると暖かい空気が迎えてくれた。もう誰か帰って来ているようだ。
誰かと言っても、共働きの両親は帰りが遅いので必然的にその誰かは限られてくるのだが。
46: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:15:56.81 ID:9WL6O8ki0
「全力は出したんだろ?それならいいんじゃねーの。それに、あの由比ヶ浜だって受かってるんだぞ? 心配ない心配ない」
すっかりシュンとしてしまった小町に声を掛けた。フォローを忘れない俺ってマジ真摯。
落ち込ませたのも俺だけどね!
ガハハと笑いかけるが、えーって顔された。えーって。
47: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:17:59.20 ID:9WL6O8ki0
――――――
寒さに加えて強風が吹き付け、窓が時々ガタと音を立てて揺れている。
48: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:23:05.79 ID:9WL6O8ki0
ふふん、と薄い胸を張る。特にどうとも思わないが。家族に欲情するやつは病気だと思います。
別に期待しているわけではない。
期待して、裏切られる怖さを俺は知っている。だからいつしか他人に期待しなくなった。
49: ◆D04V/hGKfE[saga]
2015/06/16(火) 00:27:07.54 ID:9WL6O8ki0
今日はこの辺で。
全部書き終わってるので明日には完結すると思います。
50:名無しNIPPER[sage]
2015/06/16(火) 00:35:42.50 ID:+YnmO+YTo
おつ
51:名無しNIPPER[sage]
2015/06/16(火) 01:41:58.62 ID:QqeFH5sT0
乙でございます
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