過去ログ - ほむら「告別」
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125:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:04:48.90 ID:mAIq3Puio


 ◆


以下略



126:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:06:09.67 ID:mAIq3Puio

 ただ一つさえ分かればよかった。
 それが自分の意のままに動いて、目の前のあれを倒す助けになるのであれば。
 今の私に、それ以上の情報は、必要無かった。

以下略



127:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:07:01.94 ID:mAIq3Puio

 ぎりりと、鎧が嫌な音を立てた。
 それは緩慢ながらも巨大な右腕を、振り上げて、重力のままに振り降ろした。

「ちょ、ちょっと……もう!」
以下略



128:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:08:10.76 ID:mAIq3Puio

「……お前、後で一発殴らせろな」

 やたらとドスの利いた佐倉杏子の声も聞こえた。
 いつの間にか私の右を並走している彼女に、心の中で謝っておいた。
以下略



129:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:09:26.58 ID:mAIq3Puio

「返すわ」

 闇を広げて全てを吸いこんで、一本にまとめて返してやった。
 真っ黒に染まった極大の光が胴の中央を貫いて、向こう側の空間に消えていく。
以下略



130:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:10:12.84 ID:mAIq3Puio

「ちょっと、我慢してね」

 呼び掛けた声を聞く相手は、もうこの世に居ない。
 だからきっと、躊躇する理由はない。
以下略



131:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:10:53.52 ID:mAIq3Puio

 やがて、鎧の中にいた全ての魔獣どもに翼が届いたと感じて。
 私は力を爆発させた。

 轟音と共に、何もかもが粉々に砕けた。
以下略



132:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:11:45.13 ID:mAIq3Puio

 そして私は揚力を失い、下へと少しずつ落ちていく。
 魔女の骸と魔獣の巣を生やしていた根元へと。
 美樹さやかの遺体のところへと。

以下略



133:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:12:25.21 ID:mAIq3Puio

「まだよ!」

「結界消えてねえぞ、油断すんな!」

以下略



134:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/13(月) 00:13:20.17 ID:mAIq3Puio

 思いっきり、掌を開いた。
 その勢いで、私は魔獣の顎を鷲掴みにした。

「残念ね」
以下略



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