過去ログ - 速水厚志「ハッピーエンドを取り戻す」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 20:53:34.31 ID:08xPns3X0


一九四五年

第二次世界大戦は意外な形で終幕を迎えた。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 20:55:22.81 ID:08xPns3X0


二〇〇〇年

遺体回収の名目で、封鎖地帯となっていた熊本へと帰還した5121小隊。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 20:58:11.87 ID:08xPns3X0


九月十四日 午前三時 菅生集落


以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 20:59:21.42 ID:08xPns3X0

「僕は、死にたくない。そのために戦車兵になったんだ。死ぬためだけに戦うのはごめんだ」

「なにを言っているのだ。そなたは」

以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:00:23.95 ID:08xPns3X0

「茜、そなたは殺されに来たのか」

「そんなわけないだろ。自分から死にに行くバカがどこにいる? 僕は天才だぞ」

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:01:20.46 ID:08xPns3X0

しかし茜は、こちらもやっぱりねと言わんがばかり、また髪をかき上げ不敵に笑う。

「なら、こうしよう。……その門ってのを、壊す」

以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:02:07.43 ID:08xPns3X0

「侵略……? 日本政府の首相に頂いた土地に移民を迎えることが、侵略にあたるとでも?」

「その土地が今まさに奪われようとしているのに、移民もクソもないじゃない。それに、みんながカーミラさんやリリアちゃんみたいならいいけどね。ほとんどの幻獣は、言葉もしゃべれない、物も食べない。そして武装せずとも人間を圧倒するパワーを持っている。……そんな存在をこの世界に招き続けることが、移民?」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:03:17.40 ID:08xPns3X0


殺せなかった。

原は補給車の側でがくりと膝をついた。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:07:03.72 ID:08xPns3X0


二番機、黄色い軽装甲の足元で、滝川は毛布にくるまっていた。

「……今日まで、本当にありがとうな」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:07:42.67 ID:08xPns3X0


夜風が木々を揺らす。

そこへ、何かが草木の中で動く異音が鳴った。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/10/31(土) 21:09:14.49 ID:08xPns3X0


最後の一滴まで、涙を絞り出し、真っ赤に泣きはらした顔を、カーミラは無造作に腕でぐいとぬぐった。

「決めたわ。あなたたちは、わたしに精神操作され、敵に突撃する」
以下略



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