32:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:06:00.54 ID:BRoeWTnho
……ちなつちゃんの発言に全身の力が抜け落ち……危うく湯呑みを倒しそうになった。
しかしちなつちゃんは私をからかっているわけではない。本当に何事かもわからず、状況を把握できないという表情をしていた。
33:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:06:28.43 ID:BRoeWTnho
ここは、京子のいない世界だ。
どうやら私以外に、京子のことを知っている人はいないらしい。
34:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:07:01.42 ID:BRoeWTnho
結衣「私と京子は一年生の間、二人でごらく部としてこの茶室を使わせてもらってた。秘密基地のような感覚で昼休みや放課後にここに集まり、まぁ……だべってたんだ」
結衣「そして二年に上がり、私たち二人の昔からの幼馴染であるあかりがこの七森中に入学してきたんだ。私たちは三人目の部員はあかりにしようと当初から決めてて、ここでようやくごらく部にメンバーが増えた」
35:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:07:32.55 ID:BRoeWTnho
結衣「京子はちなつちゃんが大好きだった。最初はその、好きなキャラクターに似てるっていう理由がきっかけかもしれないけど……もう今はそれだけじゃないよ。他でもないちなつちゃんのことが好きなんだと思う」
結衣「……私も、ちなつちゃんが好きだ」
36:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:08:00.79 ID:BRoeWTnho
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37:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:08:30.18 ID:BRoeWTnho
何やら驚いた表情をしていて、どうやら私がここにいることが綾乃にとって意外らしい……と思ったが、どうもそれとは別の要因があるようだった。
綾乃「ど、どうしたの……? そこ私の席……」
38:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:08:58.12 ID:BRoeWTnho
綾乃「あ……もう帰るのっ?」
結衣「うん……」
39:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:09:32.51 ID:BRoeWTnho
結衣「なんで……なんでだろうな」
結衣「なんでこんなに……京子のことが、好きなんだろうな……!」
40:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:10:09.25 ID:BRoeWTnho
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41:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/11(水) 00:10:39.38 ID:BRoeWTnho
結衣(京子を信じる……京子を待つ……)
京子を強く想いつづける……それが私にできる最善であった。
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