5:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:16:51.09 ID:d9rXJSjm0
彼は少女のその言葉に返答するため声をかけようとするが、その間もなく。
?「見つけたぞ生意気な小娘め!!」
6:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:18:20.59 ID:H9b3DeLF0
少女の言葉に耳を疑うが、状況を整理しようと思考するも束の間、謎の女たちの声で遮られる。
?「やっと見つけたぞ生意気なガキめ!」
7:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:20:03.36 ID:xausDq3z0
ハートの女王「なんだ少年?私は気が立っているのだ」
ダイナ「首をはねるなんて正気の沙汰じゃない、とりあえず落ち着いてよ、おばさん」
8:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:22:01.92 ID:VsAlktA40
二人「「はぁ……はぁ……」」
しばらく道なりを逃げ、どれぐらい走り続けたかも分からなくなるほど疲労した二人は、先程の女たちがいないのを確認し、近くの木の下に座り込んだ。
9:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:23:37.40 ID:0kfobpte0
ダイナ「どうかしたのかい?……まさか、アリスもここじゃないところから?」
その問いに、また彼女は顔を俯かせる。
10:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:26:22.38 ID:yCgBwR780
その後十分な休息をとった二人は、辺りを見渡しながら森の中を歩いた、ここから抜け出す、手がかりを見つけ出すために。
彼らがそうして歩いていると、突然目の前に何かが現れた。丸いなにかが二つと、三日月のようなものが一つ。
11:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:28:41.94 ID:mNSqhdNb0
ダイナ「なんだいこの寸胴な猫は?」
アリス「意地悪が大好きなチシャ猫さんよ」
チシャ猫「意地悪だなんてひどいなぁ、私は君とお話したいだけさ」
12:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:30:29.32 ID:wReyVQEy0
チシャ猫「ククッ、すまないが、自分にまで尻尾を振る趣味はなくてね」
チシャ猫はニヤニヤと笑いながらそう言い、尻尾を振った。
そして彼は突然なにかをリズムを刻むように口ずさむ。
13:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:32:09.39 ID:oq/ya0w20
ダイナ「ニヤニヤニヤニヤ、猫らしくもないね」
チシャ猫「ククッ……ではまた会おう、お二人さん、そろそろ時間だからね」
チシャ猫はそう彼に別れを告げると、最初に現れた時とは逆にだんだんと姿を消していく。最後には、不気味に笑う猫の表情だけが残り、やがて消えた。
14:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:33:44.87 ID:WeKYisnG0
しばらく歩いていると、遠くに数人で机の周りに座って、なにかパーティのようなことをしているのが彼には見えた。
ダイナ「なんだあれは?」
15:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:35:09.90 ID:aQ2X6qdp0
どうやら、また彼女と関わりのある者のようだ。
ダイナはそのアリスの言うパーティへと足を運びながらこう言った。
ダイナ「とりあえず、帰り道を聞いてみよう、なにか知っているかもしれない」
16:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:36:54.38 ID:hAq6M1jH0
「そんなこと言ったって、こんなに席が空いてるじゃないか」
その態度に、ダイナは力強く反論した。すると、隣に座っていたウサギが優しく声をかけてきた。
17:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:38:33.48 ID:ofMExo0H0
すると帽子の男はダイナの方へ手に持ったコーヒーカップを向けてこう言った。
帽子の男「で、おめぇさんは何をしてるんだい?」
ダイナ「帰り道を探してるんだ」
18:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:40:12.12 ID:8CF4+Oex0
そのあまりの大きな怒声に、眠っていた山ネズミが「ハッ!?」とびっくりして起き上がる。
山ネズミ「だいじょーぶ、おまえたちのかいわはぜんぶきいてたぜぇ……Zzz」
19:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:41:35.41 ID:wykQ9Zpw0
そして、ダイナたちがその場を去ろうとした時だった。
「見つけたぞ、生意気な小娘ども!!」
20:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:48:45.40 ID:vk8V38EP0
チシャ猫「お二人さんお二人さん、そんなに急いでどこへ行く?」
二人が女王から逃げていると、突然チシャ猫が宙に浮かんで現れた。
21:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:50:17.18 ID:OuwVganV0
ダイナはアリスを連れて急いでその扉の場所へ向かう。そして、ダイナがその扉のドアノブに手をかけ、開ける。
ダイナ「うわあああああああ!!」
22:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:51:59.57 ID:x8S5uMyG0
ダイナ「う、うう、ここは……」
ダイナは目を覚ます。辺りを見回すと、目の前には湖があった。草や木々が立ち並び、太陽の光がその間から綺麗に差し込む、非常に美しい風景だった。
そこは、ダイナの好きな場所の一つだ。彼らは現実の世界へと抜け出したのだ。
23:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:53:31.45 ID:n3rtl2/30
アリスは急いで辺りを見回す。その光景を確認すると、ダイナへ飛び付き、彼を抱く。
ダイナ「ここは、僕の家の近くなんだ。なぜかアリスもここへ来てしまったようだ、だから君の家は……」
24:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:54:53.71 ID:XoRXJtKL0
アリス「私が行っても、大丈夫かしら?」
ダイナ「あぁ、両親は優しい、アリスの家が見つかるまでなら、きっと泊めてくれるさ」
アリス「そう……ありがとう、ダイナ」
25:名無しNIPPER
2015/11/24(火) 22:58:04.38 ID:XoRXJtKL0
終わりです。
携帯の違うブラウザアプリを使ってるせいか毎回IDが変わってますが気にしないでください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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