12:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 00:39:32.88 ID:6wSbO7neo
頭の中で葉山の言葉を反芻し思考する。
集団から一つの意思を向けられるということがイジメであるなら、他でもない葉山隼人。
彼が最もイジメを受けていることになる。
葉山は集団から『期待』という一つの意思を向けられているからだ。
そして周囲は葉山隼人という存在を特別視している。
13:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 00:43:56.55 ID:6wSbO7neo
「では、それぞれ被害者の生徒の動向を観察して気が付いたことを報告してくれるかしら」
放課後、部室にて平塚先生を含め件の問題について話し合いが設けられた。
「この一週間特に変わった様子はない。授業は真面目に受け、休み時間には読書か睡眠をしている」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 00:48:42.77 ID:6wSbO7neo
「まず事件の概要を思い出してくれ。一つ目は必ず水曜日にイジメが起きる」
「………」
「次にポイントとなるのは事件が起きた場所だ。雪ノ下、事件の起きた場所を具体的に思い出してみくれ」
15:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 00:53:48.25 ID:6wSbO7neo
翌日ーーー水曜日、放課後。
ショートホームルームも終了し、下校する生徒や部活に行く生徒が教室を次々と後にする。
その中には例の被害者の女子生徒も含まれていた。
念の為、今日も一日、動向を観察していたが特に変わった様子はなかったように思う。
16:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 01:02:23.45 ID:6wSbO7neo
そう。
俺は根本的に間違っていたのだ。
平塚先生ーーー平塚静という人物に『期待』するあまり、『この人はそんな回りくどい事をしない』と勝手に思い込んでいたのだ。
しかし、教師も一人の人間であると云うように、平塚静も一人の人間である。
職場での評価や、同僚との人間関係、職務責任などを気にしていて当然なのだ。
17:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 01:05:03.27 ID:6wSbO7neo
「ちょ、ちょっとやめたまえ!?比企谷!は、離せ!!」
その後、俺と平塚先生は予定通り、生徒が教室から出払ったのを確認して誰も居ない教室に入った。
「先生、抵抗しないでください。ほら言う通りにしてください」
18:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 01:17:26.91 ID:6wSbO7neo
あれから数日が経過し、イジメについては粗方解決したらしい。
もちろん学内でもイジメについての問題は大きく取り上げられていた。
しかしまあ平塚先生のことだ、上手くやっているだろう。
そんなことを考えながら俺は放課後、部室の扉を開けた。
19:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 01:25:20.54 ID:6wSbO7neo
「私が気にしていているのはね、比企谷くん…」
「……なんだよ」
「あなたがどの段階で犯人の存在に気付いていたのか。ということなのよ」
20:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 01:37:44.52 ID:6wSbO7neo
「そう。ならいいのだけれど。あまり信頼してもらえのは傷つくもの………」
雪ノ下が何か言ったようだが、最後の方は声が小さくあまり聞き取れなかった。
「それに………」
21:名無しNIPPER[saga]
2015/12/10(木) 01:42:05.69 ID:6wSbO7neo
終わり。
駄文失礼しました。
キャラクターに対する解釈が誤っており原作ファンの方失礼しました。
最後まで読んでくれた方ありがとうございます。
22:名無しNIPPER[sage]
2015/12/10(木) 01:42:58.03 ID:JjTZdxTFo
へりくだりすぎるのはよくない
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