473: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 22:28:54.99 ID:FN+t7kdx0
「無線標識の記録か」
片手でそれを受け取った五十嵐は、右手でペンを持ったまま記録の上から目を通す
474: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 22:29:55.03 ID:FN+t7kdx0
「そこまで言われちゃ悩んでいられんな」
「出撃は予定通り3時間後、船の積み込みが終わり次第だ」
475: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 22:33:04.80 ID:FN+t7kdx0
「失礼します」
五十嵐中佐が招き入れると、作業着姿の宗方兵曹長が現れた
476: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 22:41:31.61 ID:FN+t7kdx0
「妖精さんが持ち込んできた例のアレですが……」
アレというのは、例の本部の命令で試験搭載する誘導ミサイルの事だろう
477: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 23:03:14.39 ID:FN+t7kdx0
「自分が行きます」
気づけば、一歩前に踏み出してそう言っていた
478: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 23:24:46.77 ID:FN+t7kdx0
(……冷えてきたな)
不意に、黙々と動かしていた足を止める
479: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 23:26:08.94 ID:FN+t7kdx0
「本条大尉……!」
「貴様……こんなところに」
480: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 23:27:25.34 ID:FN+t7kdx0
「頭に血が上りやすいきらいがあるが、あれで場数を踏んでいる」
「仮に動きがあったとしても無線で十分に対処可能だ」
481: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 23:29:57.59 ID:FN+t7kdx0
「君嶋特務少尉……」
声を掛けるべきかと迷っていると、不意に名前を呼ばれる
482: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 23:33:33.20 ID:FN+t7kdx0
「私の初任務は入隊直後の彼女たちの教育」
「お互いに右も左も分からない未熟者同士で……」
483: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/04/25(月) 23:41:20.78 ID:FN+t7kdx0
あまりに自虐的な物言いをする本条をどう扱っていいか分からずに、言葉を失う
いつもの大尉が仮面をかぶった姿だったとしても、自分にはそれを剝いだ彼をどうして良いか分からない
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