513: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:13:33.10 ID:a8UQq4dj0
奴が航路を変更しなければ真正面にその姿を捉える事ができるはずだが、目の前には黒と藍の一色でそれ以外の物は確認できない
辺りが薄暗く、投光器も使えない状態で一般船舶よりはるかに小さな対象を見つけることは至難の技なのは分かっている
514: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:15:54.68 ID:a8UQq4dj0
「いつもの調子はどうした?」
「そんなんじゃ、当たるものも当たらないぞ」
515: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:18:55.79 ID:a8UQq4dj0
「だから、余計なことは考えずに一発ぶっ放してみろ」
「そのためにお前はそこに座っているんだろ?」
516: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:20:47.04 ID:a8UQq4dj0
「日下部!」
反射的に通信機に向かって砲撃主の名を呼ぶ
517: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:22:35.45 ID:a8UQq4dj0
「小林、機銃部隊に通知」
「主砲発射後、目標に向かって一斉斉射だ」
518: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:24:48.40 ID:a8UQq4dj0
「主砲、着弾します!」
大久保の報告と同時に前方に巨大な水柱が上がる
519: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:27:24.67 ID:a8UQq4dj0
「両舷全速前進」
「進路、112度から116度へ」
520: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:31:57.75 ID:a8UQq4dj0
「森、行けるか?」
その黒い影を視界の真ん中に捕えながら、手元の通信機で後部砲塔の森へ発信する
521: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:35:32.22 ID:a8UQq4dj0
「前方甲板より入電!」
「砲撃によって副砲の一部が破損、負傷者も出ています」
522: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:41:18.76 ID:a8UQq4dj0
距離が近づくにつれ明確になる敵の姿を睨みつけながら、頭の中で現状を整理していると、
『1番発射するぞ!』
523: ◆pOKsi7gf8c[saga]
2016/05/22(日) 22:51:27.84 ID:a8UQq4dj0
「ミサイル、敵に接近します!」
大久保の声とほぼ同時に視界の隅に高速で移動する白い物体が映る
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