過去ログ - エツァリ「どこまでもお供しますよ、御坂さん」
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]
2016/01/07(木) 19:46:38.41 ID:V52duNTFO
原作で粥が学園都市に潜入した理由を考えれば、この設定で御坂と接点があること自体おかしいんだが
ついでに言えば初期の粥は保身から御坂本人も殺そうとする小心者だぞ
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:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 20:46:02.32 ID:JH8XbMho0
カエル顔の医者が御坂美琴の病室を出ると、すぐそばのベンチで、エツァリと名乗った少年が静かに座っていた。
彼の顔の内側では、様々な感情が目まぐるしく浮かんでは消え、そして浮かぶ、ということを繰り返している。
まるで水面下で吹き出す、淡い気泡のように。
その感情の味は、苦いのだろうか。少なくとも、甘くはなさそうである。
以下略
34
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:02:35.31 ID:JH8XbMho0
「いや、それが僕の仕事だからね?
むしろ彼女を死ぬ前に運んできてくれたことを、感謝しているよ?」
少年は曖昧に笑った。感謝など受け入れられない、とでも言いたいかのようだ。
以下略
35
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:09:41.82 ID:JH8XbMho0
エツァリには言っている意味が分からないようだった。
いや、正確には、理解したくない、の方が近いだろう。
そんなことが起こってはならない。そんなことが起こるわけがない、とでもいうように、
ぽかん、という表現が似合うような表情で、医者の説明を待つ。
以下略
36
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:13:16.79 ID:JH8XbMho0
御坂美琴はベッドへ横たわっていた。
学園都市の技術は凄いと、今更ながらに実感した。
実感して、抑えがたい感激が奮い立つ。
仕方ないではないか。
以下略
37
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:16:25.53 ID:JH8XbMho0
美琴にはエツァリの言っていることが分からないようで、きょとん、と首をかしげた。
そんな美琴に、エツァリは笑いかける。
それはきっと、仮面の笑顔にすら劣る出来栄えだっただろう。
継ぎ接ぎだらけの、ボロボロの笑み。
以下略
38
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:23:33.37 ID:JH8XbMho0
「でも、それではきっと後悔する。
今は一時的な逃避に甘んじれても、いつか来たるべき日に思い出したとき、今度こそ貴女は崩壊する」
今度こそ貴女は、自分を殺す。
以下略
39
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:30:27.11 ID:JH8XbMho0
「だから、思い出してください――御坂さん」
少しずつ、確実に、美琴の記憶の殻が壊されていく。
満杯の杯を揺らされたように、ギリギリで保たれていた均衡が崩れて。
以下略
40
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:34:43.26 ID:JH8XbMho0
以下略
41
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:37:18.25 ID:JH8XbMho0
――――そうだ、見ていた。
私は、見ていた。
以下略
42
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/01/08(金) 21:39:37.47 ID:JH8XbMho0
思い出すのは、蒸せ返りそうなほど強烈な血の匂いと、
赤に赤を溶かし込んだ、真っ赤な世界。
以下略
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