過去ログ - 殺し合いハウス
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1:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 20:47:14.03 ID:XFAvTUJR0
戦略こそが全て。:ニコニコ動画で8万人を熱狂させた動画の小説版! くろひ/DAI

ニコニコ動画版:
www.nicovideo.jp
キャライラスト等HP:
houseseries.webcrow.jp

<あらすじ>
デスゲーム×頭脳戦。
閉ざされた館に集まる10人のプレイヤー。行うは、殺し合いゲーム。
ここで必要なのは「頭脳」のみ。性別、体格、身体能力による得手不得手など存在しないのだ。
「戦略こそが全て」 他プレイヤーを出し抜いたプレイヤーが勝者となる。

プレイヤー達は、いかなる戦略で賞金を得ていくのだろうか。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 20:49:39.51 ID:XFAvTUJR0
第1章:10の頭脳と最初の脱落者


「本日、見事にターゲット殺しを成功させ、1億円を獲得したプレイヤーがいらっしゃいますーーー!」

以下略



3:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 20:51:27.21 ID:XFAvTUJR0
「ここがゲームの会場か……」

 緑豊かで広大で、随所で踊る白い石像達。庭師など見当たらないにも関わらず、そこは一点のくすみもない。端的には超豪華と表現できるそんな庭園の中、その洋館はそびえていた。そして、これまた無駄に大きな玄関の前には、こんな内容の封書を持った少女が一人。

『天海千恵あまみちえ様。
以下略



4:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 20:53:13.30 ID:XFAvTUJR0
ほあ……」

 中に入ると、すでに女性の姿は見えなくなっていた。特別その女性の歩きが早かったのではない。
 天海が一歩一歩、

以下略



5:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 20:55:52.16 ID:XFAvTUJR0
それでは皆様改めまして、ようこそいらっしゃいましたーー! 私、司会を勤めさせていただきます。どうぞ気軽にマスターと呼んじゃってくださいね!」

 天海が席に座って落ち着いたことを確認したのだろう。不気味仮面……マスターがテーブルの先に立ち、声高らかに宣言した後、さらに声を上げる。

「ここは、『殺し合いハウス』と呼ばれる館です! 皆様は選ばれたのです! この、大金を賭けたビッグゲームの挑戦者に!! 喜ばしい、ああ、喜ばしい!
以下略



6:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 21:02:48.45 ID:XFAvTUJR0
「さーて早速、ゲームのルールを説明したいところなんです、が! 汐音しおね様、汐音妃乃様! 私の話、聞いているのですかー!? 先ほどから全くこちらをご覧いただけていないようなのですがー!」
「……」

 汐音と呼ばれる、とにかく強調する女性らしい部分を持つプレイヤー。同じく目立つ金髪ロングや小奇麗なメガネを弄もてあそぶだけで、マスターの呼びかけがまるで聞こえていないような素振りだ。

以下略



7:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 21:05:52.47 ID:XFAvTUJR0
ターゲットの指定は0時、日付が変わった後から行え、その日のターゲットを決めていただきます」

 そんな返しなど気にせず、質問がないことを確認して続きの説明をするマスター。

「皆様には、ターゲットを[ピーーー]ことを目標にしていただきますが……殺しが可能なのは、<マーダータイム>のみとなっています。このマーダータイムとは、12時〜18時のことを指します」
以下略



8:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 21:08:29.17 ID:XFAvTUJR0
 そうマスターが言うと、ディスプレイには10の能力名が表示されていた。
その能力名とは、<絶対服従>、<仲間化>、<能力拝借>、<能力無効化>、<鍵師>、<番号把握>、<能力把握>、<拳銃携帯可能>、<ナイフ携帯可能>、<復活可能>である。

「皆様の中の常識を超えるであろう能力もあります……が、それは確実に起こる。それを理解することも、皆様の頭脳にかかっているのです!」

以下略



9:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 21:11:37.26 ID:XFAvTUJR0
「次に賞金についてのお話をいたします。これについては、指定したターゲットを殺せたか否かで決定します」
「賞金のお話! 待ってましたー♪」

 その話題に最初に食いつきあまりに高い声を響かせたのは、子供の幼さ持ってそのまま成長したような笑顔の、もう1人の女子高生。天海のまとうブレザーとは違い、この柚木優芽はセーラー服だ。マンガなら間違いなく、ワクワクという文字が浮かび、柚木のツインテールもうきうきと踊っていただろう。
 そしてもちろん、そんな反応を示したのは柚木だけではなく、マスターは意気揚々と続ける。
以下略



10:名無しNIPPER
2016/02/29(月) 21:14:16.39 ID:oQUHaZpaO
信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
以下略



11:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 21:15:50.74 ID:XFAvTUJR0
「ペナルティとなってしまう行動は、4つございます!」

 マスターの声とタイミングを合わせ、ディスプレイにその4つが羅列される。
  1.マーダータイム以外での殺し
  2.マーダータイム以外で、拳銃やナイフを自分の個室から持ち出す
以下略



12:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 21:19:55.28 ID:XFAvTUJR0
ルールBOOK
【基本情報】
 ・大金をかけた殺し合いゲームを行う
 ・館の中では、配布された拳銃とナイフ、能力が配布される
 ・参加プレイヤーは10人
以下略



13:くろひ/DAI
2016/02/29(月) 21:24:48.59 ID:XFAvTUJR0
「はっ、こんなもんがあるんだったら先に言え! テメェのクソつまんねー説明、長々と聞く必要なんてなかったのによォ!」

 天海や柚木らのJK組はルールBOOKを熟読しようとしている中、またしてもこの男。桐生が、テーブル上の足を組み替えルールBOOKを机に叩きつけ発言した。
 加えて、クレーマーがもう1人。

以下略



14:くろひ/DAI
2016/03/01(火) 05:18:44.60 ID:TSVPav890
「……ふぅ」

 ルール説明から数十分後、各々個室に案内された。
 天海は後ろから3番目であり、ようやく一息つけたところである。もっとも、その心情はとても一息なんてつけるものではないが。“……疲れた……館に来るのに疲れたんじゃない……殺し合い、なんて……”と、永遠同じことを考えるばかり。
 せめてもの救いは、個室は豪華絢爛ごうかけんらんでも簡古素朴かんこそぼくでもなく、ちょっとお高めのホテル程度に留まるところか。これなら、派手な装飾に目のやりどころに困ることはない。
以下略



15:くろひ/DAI
2016/03/01(火) 05:20:39.34 ID:TSVPav890
翌日。
 最初にルール説明が行われたこの洋館のロビーに、天海は足を運ぶ。時は11時58分。マーダータイム開始の直前である。
      
「……」

以下略



16:くろひ/DAI
2016/03/01(火) 05:22:31.16 ID:TSVPav890
 一方、伊集院。
 これまでクソ生意気なガキ路線一直線な彼だが、それでも思考は冷静だった。彼の狙いは、天海千恵。
 現状、プレイヤー番号を晒してしまったのは、天海と赤木のみ。それぞれD番とE番である。そこに属性を加えると、一方はか弱いオーラ全開の女子高生、一方はくたびれオーラ全開ながら長身のサラリーマン。小学生たる伊集院からすれば、後者を狙うことはありえない。
 では、即座に天海を[ピーーー]か、といえば否である。

以下略



17:くろひ/DAI
2016/03/01(火) 05:25:22.61 ID:TSVPav890
「……」

 沈黙。もともと誰か話すような空気ではなかったが、マーダータイム開始から3時間弱経っても、誰も動こうとしない。
 ただの殺し合いではこうはならなかっただろうが、これは、無鉄砲に動いていいデスゲームではないのだ。『こいつは考えが浅いぞ』、そう思われたが最後、食われに食われ、果たしてその後に何か残るのだろうか。
 それがこの場にいるプレイヤーの共通認識だと思われた時、空気ブレイカーが現れた。
以下略



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