501: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 14:53:48.37 ID:jS9uIrpkO
胡桃「ひどい目にあった…….」
美紀「でも、傷口はぴったりふさがってますよ」
502: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 14:54:50.17 ID:jS9uIrpkO
由紀「あれ? ポテチもうない?」
胡桃「ん?」
503: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 14:55:59.90 ID:jS9uIrpkO
胡桃「でも、おかげであいつらはほとんどいなくなったかな。残りも燃えちゃっただろうし」
美紀「そういえば、先輩の幽霊は命令を聞かないって言ってましたけど、それって普通なら命令を聞くってことですよね?」
504: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 14:59:46.18 ID:jS9uIrpkO
由紀「おばけの話はおしまい! それより、ほら! これ!」
胡桃「大盤振る舞いだな」
505: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:00:51.46 ID:jS9uIrpkO
−−一階・廊下
校舎裏へと通じる出入り口から、煤けたミニクーパーが扉をつき破ってがつっこんでいた。赤く塗られた車体に黒い煤が重なっていて、ボンネットが廊下の半分以上ふさいでいる。そのせいで、生徒たちの通行はひたすら妨害されている。
506: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:01:51.70 ID:jS9uIrpkO
散々な目にあった恩師の車を学園生活部一同がみつめるなか、永井がひとり、その場を離れようとする。
美紀「先輩、どこへ?」
507: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:03:31.81 ID:jS9uIrpkO
ブルーシートを焦げ跡の残る一台のトランクにおいた永井は、事故現場そのままの空間でなにかを探すようにして腰をかがめ、うろうろしていた。胡桃が永井のいるところまで歩いているとき、目的のものを見つけた永井はむかってくる胡桃にブルーシートを渡すようにいった。
ブルーシートを手にした胡桃が永井に近寄る。永井が発見し見下ろしていたものは、左足を負傷した男の死体だった。死体には胸啌をつらぬく人間の腕ほどの大きさの穴が空いていて、砕けた頭蓋から内容物が放射状に飛び散っていることが確認できた。永井はブルーシートを死体の横にひろげ反対側にまわり、男の装備から使えそうなものを回収すると(空の自動拳銃一丁、予備の弾倉四つ、拳銃型の麻酔銃一丁、予備の麻酔ダート八本、無線機一個、自動拳銃と弾倉と麻酔ダートが収まる弾薬ポーチ一つ)、シートの上にのるように死体を転がした。
508: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:04:20.47 ID:jS9uIrpkO
永井がトランクを閉めた。あった、と過去形が用いられたことに、胡桃は沈黙で同意した。屋上から、悠里が顔をのぞかせている。表情は見えなかったが、きっと自分と同じような表情をしているんだろうな、と胡桃は思った。胡桃は悠里にむかって手を挙げ、とりあえず大丈夫だ、ということを示した。悠里は駐車場にいる胡桃にもわかるように大きくうなずくと、屋上の手すりから離れた。
うしろで車のエンジンがかかる音がした。永井は運転席に座っていたが、ドアが開いたままになっている。
509: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:06:00.91 ID:jS9uIrpkO
−−学園生活部
由紀「……」
510: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:09:16.61 ID:jS9uIrpkO
由紀「みーくん、パス」
美紀「え?」
511: ◆8zklXZsAwY[saga]
2016/08/28(日) 15:10:19.45 ID:jS9uIrpkO
−−夜・地下一階シャッター前
悠里「ゆきちゃん、もう寝た?」
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