31: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:32:29.55 ID:9fy5FiS10
32: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:34:09.15 ID:9fy5FiS10
「咲ちゃん、だいじょうぶ?」
「ぅえっ! な、なにが!」
33: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:36:44.85 ID:9fy5FiS10
「まあ、許してくれるよ村のみんなも。優希ちゃんが騒ぎ起こすのなんて、よくある事だしね」
「……なんか毒舌入ってきてないか? 咲ちゃん」
34: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:38:43.02 ID:9fy5FiS10
村に戻る途中。
馬に乗る京ちゃんの姿を見た。
怪我はしてるけど大事には至らないみたい。良かった。
35: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:40:40.40 ID:9fy5FiS10
「以上で、私の言葉とします……」
36: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:41:46.50 ID:9fy5FiS10
「ねえ。また会えるんでしょ? たまには帰ってくるんだよね?」
「まあな。落ち着けばな」
37: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:42:29.26 ID:9fy5FiS10
「咲」
38: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:43:00.48 ID:9fy5FiS10
「……っぅえ?」
「そんな淋しそうな顔すんなよ。ずっとお前の心配してるから。ポンコツしないか」
39: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:45:10.19 ID:9fy5FiS10
京ちゃんの姿が次第に小さくなって、見えなくなっても、私は動けずにいた。
ずっと地平線を眺めていた。蜃気楼が映る訳でもないのに。ずっと。地平線と、空の青さを。
40: ◆JgoilToZJY[saga]
2016/06/20(月) 06:45:50.58 ID:9fy5FiS10
そう。
私は止めるべきだったのだ。
きっとあの子が村へやってきたその瞬間から、全力で京ちゃんを守らねばならなかったのだ。
それなのに、京ちゃんを、都へ向かわせてしまった。
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