過去ログ - 開かない扉の前で
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849:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 23:56:17.96 ID:rBhi7b25o


「ずいぶん探したよ。なんだか迷路みたいなつくりをしてたな」

「うん。まっくらで、分からない」
以下略



850:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 23:57:01.99 ID:rBhi7b25o

「真っ暗闇の中にいたら、そりゃ、分からないか。でも、きっとおまえはずっとここにいたんだろうな」

「……どういう意味?」

以下略



851:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 23:57:46.19 ID:rBhi7b25o

「そうだな。どう言えばいいんだろうな」

「……うん」

以下略



852:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 23:58:18.67 ID:rBhi7b25o

「……な、なんで急に」

「ん」

以下略



853:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 23:58:51.70 ID:rBhi7b25o

 わたしは、静かに考え込んだ。
 何を、どう、言えただろう。

 ただ、いま言われた言葉のすべてが、頭の中を掻き乱して、ショートしそうだった。
以下略



854:名無しNIPPER[saga]
2017/11/04(土) 23:59:41.54 ID:rBhi7b25o

「そうじゃないの」

 とわたしは結局言うことにした。

以下略



855:名無しNIPPER[saga]
2017/11/05(日) 00:00:11.44 ID:5szBys0go



 ラプンツェルの童話を思い出した。
 何年か前に、映画になった、有名なグリム童話。
以下略



856:名無しNIPPER[saga]
2017/11/05(日) 00:00:48.92 ID:5szBys0go

 無事に生まれた子供は、ラプンツェルと名付けられて、魔女に連れ去られていった。

 娘はやがて美しい少女になり、魔女は彼女を高い塔の中に閉じ込める。
 そこには扉もなければ梯子もない、ただ窓だけがある高い塔だ。
以下略



857:名無しNIPPER[saga]
2017/11/05(日) 00:01:41.02 ID:5szBys0go

 ところが、約束は思わぬところで破られる。
 
 ラプンツェルは、うっかり口を滑らせて、魔女に王子の存在をほのめかしてしまうのだ。

以下略



858:名無しNIPPER[saga]
2017/11/05(日) 00:02:26.05 ID:5szBys0go



 ラプンツェルは"妊娠"していた。

以下略



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