過去ログ - 女「今の君を教えてよ」
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13: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/28(日) 03:27:29.18 ID:BRDevDFC0
女「一回目に聞いた時は元々そういう人間って言ってた。でもいまは関わらないようになったっていった。進歩だね」

男「うるせぇないちいち」

女「ちなみに、嫌われてるのを知ってるだけじゃなくて、なんでそうなってしまったのかも、知ってるよ」
以下略



14: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/28(日) 03:29:06.18 ID:BRDevDFC0
一回休憩です。またきます


15:名無しNIPPER[sage]
2016/08/28(日) 09:19:56.49 ID:vLfCE+ct0
休憩が長いな


16: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/28(日) 15:32:09.70 ID:BRDevDFC0
男は逃げるかのようにその場から去った。
男の家の付近に着くと、女子高生であろう少女が誰かを探しているかのようにうろうろしていた。

男(なんか、見覚えある顔)

以下略



17: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/28(日) 15:46:11.38 ID:BRDevDFC0
その夜、男は夢を見た。幼い5人の子供が和気藹々と砂場で遊んでいる夢だ。その様子が現実世界とかけ離れすぎているせいなのか、理由はわからないがなんとも言えない幸福感に包まれた。

男(朝か。いい夢だったな)

男は学校に行くのも憂鬱だった。今日女と会ったら、どのような態度をとっていいのかわからないのと、女Bと話したことで封印しようとしていた過去が漏れ出してきてしまっているからだ。
以下略



18: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/28(日) 16:05:48.14 ID:BRDevDFC0
なんの変哲もない日常を浪費していくうちに、気づけば夏休みに突入していた。これでもかというくらい凛とした日光と、生命の力強さを思わせる緑樹。夏という季節は、どうしてこんななにもパワフルなのだろうと、男は思った。
あの日男は結局幽霊公園に足を運ばなかった。人間との関わりを断つためだった。過去の自分が許さないし、人間への恐怖心が未だに拭えないのだ。
どうしてこんな生き方になってしまったのか、という頭の中での議論が始まった時、男の家のチャイムが鳴った。

母「男ー。女ちゃんだよ!」
以下略



19:名無しNIPPER[sage]
2016/08/29(月) 02:41:40.04 ID:CDqkU+020



20: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/29(月) 06:40:04.98 ID:ODEI0euO0
男「本当か?」

女「もちろん!」

男「お前はなんでそんなにも俺に手を差し伸べようとするんだ。何か理由があるとしか思えないけど」
以下略



21: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/29(月) 06:51:46.75 ID:ODEI0euO0
女「男君、今まで生きてきた中で、夏の思い出ってある? 凄いところに行ったとか、衝撃的な出来事があったとかじゃなくても、なんとなくこれだけは忘れられないなって思い出」

中心街のショッピングモールの小窓に展示された洋服をまじまじと見つめながら女は言った。

男「んー……。鮮明に覚えてるわけじゃないけど、そういう思い出はあるよ。ずっと昔の話だけど」
以下略



22: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/29(月) 07:01:18.95 ID:ODEI0euO0
小さな川が流れるのどかな土手に二人の男は寝そべっていた。二人とも空間を見つめて、呆然としていた。

男B「なぁ、男っていいやつだったよな」

静寂を切り裂いて、男Bがぽつりとこぼした。
以下略



23: ◆XRfrZgs14Q[saga]
2016/08/29(月) 07:08:59.32 ID:ODEI0euO0
夕暮れが街並みを染めはじめると、辺りには次第に静寂が訪れ始めた。廃れた地元の公園のベンチに腰掛ける二人。服の内側からジワリと滲む汗と、心地の良い風。夏の夕暮れを男は直に感じていた。

男「なんか、懐かしいなこの感じ。夏の夕方に友達とベンチで話すなんてもう一生ないと思ってた」

女「友達……?」
以下略



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