38:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:02:05.48 ID:zsoczlY00
ダイヤ「あら、皆さんは帰りましたの?」
部室に戻ってみても、千歌たちの姿はなかった。荷物もないところを見るに、帰ったのだろう。
果南「ダイヤが気持ちよさそうに寝てたからね。みんな小声で挨拶だけして帰って行ったよ。できた後輩だよね。」
39:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:06:18.12 ID:zsoczlY00
―――
だんだんいつもの反応に戻りつつあるダイヤ。それを見て、油断したんだと思う。
それぞれの荷物を回収した私と果南は、ダイヤの豹変に、反応が一歩遅れた。
40:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:10:09.17 ID:zsoczlY00
ダイヤ「写真、写真…!」
ダイヤは降りしきる雨の中、屋上のコンクリートに膝をついて「写真」を探していた。
普通じゃない。それが屋上に辿りついて最初に抱いた感想だった。
41:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:11:26.66 ID:zsoczlY00
ダイヤ「わたくしたちのAqours……とっちゃわないでよぉ…っ!!」
鞠莉「ダイ、ヤ…。」
42:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:15:31.38 ID:zsoczlY00
―――
鞠莉の家への帰り道。大人しく手を引かれるダイヤも、手を引く鞠莉も一言もしゃべらない。
ダイヤの軽い荷物を背負って隣で歩く私も、何か話す気分にはなれなかった。
43:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:18:08.16 ID:zsoczlY00
―――
隣で果南が泣いている。自分も泣きたい気分だった。ぐっと唇を噛んで涙を抑える。
44:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:20:38.47 ID:zsoczlY00
―――
ダイヤ「笑ってくださって構いませんわ。」
45:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:23:38.35 ID:zsoczlY00
2人は、そんなこちらに真剣な目を向けている。
やめて。そんな真剣にとらえないで。わたくしがのろまなだけなのに、わざわざ同じ位置まで降りてくる必要なんか…。
果南「ダイヤ、私も、笑ったりしないよ。さっき言ったよね。ずっと一緒にいる。ダイヤだけ置いて行っても、意味ないんだよ。」
46:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:29:57.04 ID:zsoczlY00
だと言うのに、2人は嬉しそうに――、そう、本当に嬉しそうに微笑むのだ。
最近ですっかり穴だらけになってしまった胸を、柔らかい光が満たす。それは今の光。今目の前の2人の笑顔。
ダイヤ「わたくしは、結局スクールアイドルが大好きなのですわ。そしてμ'sも。μ'sは、3年生が卒業すると同時に解散しましたわね。
ではAqoursは?わたくしたちのAqoursは、メンバーが替わってもAqoursでいられるのでしょうか。」
47:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:33:08.65 ID:zsoczlY00
―――
喫茶店開いてませんわね…。もう夜だもんね。あ、クリーム、クリーム買いに行きましょ!
48:名無しNIPPER[saga]
2016/09/01(木) 20:36:47.23 ID:zsoczlY00
果南「鞠莉、これ…。」
鞠莉「残念ながら新品だけどね。それでも。」
鞠莉「ねえダイヤ、曲、作ろう?3人で歌って、踊るの。ダイヤと果南と私の、3人で。
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